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System i スペシャリストが教えるV5 ちょっと、イイ話

第22回 仮想テープ装置を使う

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今回はi5/OS に新しく追加された仮想テープ装置についてご紹介します。 仮想テープ装置は従来から存在したSAVF(オンライン保管ファイル)を拡張して、通常のテープ装置と同等の運用を可能としています。また保管速度に関しても、実行するハードウェア環境によりますがテープ装置より高速な場合が多い、というメリットもあります。

仮想テープ装置とは

仮想テープ装置の概要

仮想テープ装置は358xなどのカートリッジテープ装置と同じ手順で設定、利用する事ができます。

仮想テープ装置の作成手順

仮想テープ装置と358xなど通常のカートリッジテープ装置の唯一の違いは、仮想テープ装置を作成(CRTDEVTAPコマンド)する際のリソース名を RSRCNAME(*VRT) と指定している点だけです。
以下の説明はインフォセンターからの抜粋です。

  1. 仮想装置を作成する
    仮想磁気テープ装置タイプ 63B0 がない場合は、それを作成して、オンに構成変更します。
    CRTDEVTAP DEVD(TAPVRT01) RSRCNAME(*VRT)
    VRYCFG CFGOBJ(TAPVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)

    * 注: 最大 35 個の仮想磁気テープ装置を作成できます。


  2. イメージ・カタログに仮想イメージを作成する
    イメージ・カタログを作成します。
    CRTIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DIR('/MYCATALOGDIRECTORY') TYPE(*TAP)

  3. 既存の仮想磁気テープ・ファイルから仮想磁気テープを追加するか、または新規の仮想テープ・ボリュームを作成します。
    イメージ・ファイルからイメージを追加する。
    ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMFILE(SLIC_N) TOFILE(*fromfile)
    この手順をカタログ・ディレクトリーのファイルごとに繰り返します。この手順は、ご使用のイメージがすでにイメージ・カタログ・ディレクトリー内にあることを前提としています。

  4. 新規の仮想テープ・ボリュームを作成する。
    ADDIMGCLG IMGCLG(MYCATAGLOG) FROMFILE(*NEW) TOFILE(vo1001) VOLNAME(VOL1001)

  5. イメージ・カタログを仮想テープ装置にロードします。
    LODIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DEV(TAPVRT01)

  6. 仮想磁気テープ記憶装置を使用して、保管および復元を実行
    SAVLIB, SAVOBJ, SAV, RSTxxxx 等を実行。使用方法はテープ装置と同様

仮想テープ装置の作成手順例

  1. 仮想テープ装置の作成
    通常のテープカートリッジ装置との違いは 資源名が
    *VRT となっている点です。


  2. イメージ・カタログの作成


  3. イメージ・カタログ項目の追加 または
  4. イメージ・カタログの新規作成
    以下の例は2.で作成したイメージカタログを追加する場合の例です。


  5. イメージ・カタログのロード
    以上で仮想テープ装置を利用する準備が整いました。

  6. 仮想テープ装置へのオブジェクトの保管
    ライブラリー1 を保管


    ライブラリー2 を保管


  7. 保管した仮想テープ装置の内容確認
    通常のテープ装置と同様に操作が可能です。以下ではDSPTAPコマンドで保管内容を参照しています。
    ファイル順序1(ひとつめにバックアップしたライブラリー)

    ファイル順序2(ふたつにバックアップしたライブラリー)


  8. IFS上の保管媒体を確認
    仮想テープ装置で保管されたテープイメージは、IFS上のファイルとして識別されます。WRKLNKコマンドでの確認ができます。またFTPコマンドで該当のファイルをPUT / GET して他システムへ送受信も可能です。
    WRKLNKコマンドでI5OS_BAKUP_01(ADDIMGCLGEコマンドで複写先イメージファイルに指定したファイル)にバックアップされたイメージが保管されています。


    オブジェクトサイズなどを確認できます。

その他の考慮点