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今回はi5/OS に新しく追加された仮想テープ装置についてご紹介します。 仮想テープ装置は従来から存在したSAVF(オンライン保管ファイル)を拡張して、通常のテープ装置と同等の運用を可能としています。また保管速度に関しても、実行するハードウェア環境によりますがテープ装置より高速な場合が多い、というメリットもあります。
仮想テープ装置とは
- ディスク上に仮想テープ装置を定義すると、仮想テープ装置に従来のSAVF(保管ファイル)と同様にSAVコマンドを使用してオブジェクトを保管することが可能です。
- SAVFとの違いは、1つの仮想テープ装置上に複数のSAVEコマンドを使用しオブジェクトを保管可能な点です。
- また仮想テープ装置から通常のテープメディアに対して、DUPTAPコマンド等で仮想テープ装置の保管イメージをテープメディアへコピー可能です。
- 仮想テープ装置で保管可能なサイズに制限はありません。
- 仮想テープのイメージファイルはIFS上に保管され、他システムへFTPでコピーも可能です。
- ただし、仮想テープ装置からライセンス内部コード(マイクロコード)の導入はできません。
仮想テープ装置の概要
仮想テープ装置は358xなどのカートリッジテープ装置と同じ手順で設定、利用する事ができます。

仮想テープ装置の作成手順
仮想テープ装置と358xなど通常のカートリッジテープ装置の唯一の違いは、仮想テープ装置を作成(CRTDEVTAPコマンド)する際のリソース名を RSRCNAME(*VRT) と指定している点だけです。
以下の説明はインフォセンターからの抜粋です。
- 仮想装置を作成する
仮想磁気テープ装置タイプ 63B0 がない場合は、それを作成して、オンに構成変更します。
CRTDEVTAP DEVD(TAPVRT01) RSRCNAME(*VRT)
VRYCFG CFGOBJ(TAPVRT01) CFGTYPE(*DEV) STATUS(*ON)* 注: 最大 35 個の仮想磁気テープ装置を作成できます。
- イメージ・カタログに仮想イメージを作成する
イメージ・カタログを作成します。
CRTIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DIR('/MYCATALOGDIRECTORY') TYPE(*TAP)
- 既存の仮想磁気テープ・ファイルから仮想磁気テープを追加するか、または新規の仮想テープ・ボリュームを作成します。
イメージ・ファイルからイメージを追加する。
ADDIMGCLGE IMGCLG(MYCATALOG) FROMFILE(SLIC_N) TOFILE(*fromfile)
この手順をカタログ・ディレクトリーのファイルごとに繰り返します。この手順は、ご使用のイメージがすでにイメージ・カタログ・ディレクトリー内にあることを前提としています。
- 新規の仮想テープ・ボリュームを作成する。
ADDIMGCLG IMGCLG(MYCATAGLOG) FROMFILE(*NEW) TOFILE(vo1001) VOLNAME(VOL1001)
- イメージ・カタログを仮想テープ装置にロードします。
LODIMGCLG IMGCLG(MYCATALOG) DEV(TAPVRT01)
- 仮想磁気テープ記憶装置を使用して、保管および復元を実行
SAVLIB, SAVOBJ, SAV, RSTxxxx 等を実行。使用方法はテープ装置と同様
仮想テープ装置の作成手順例
- 仮想テープ装置の作成
通常のテープカートリッジ装置との違いは 資源名が
*VRT となっている点です。
- イメージ・カタログの作成

- イメージ・カタログ項目の追加 または
- イメージ・カタログの新規作成
以下の例は2.で作成したイメージカタログを追加する場合の例です。
- イメージ・カタログのロード

以上で仮想テープ装置を利用する準備が整いました。
- 仮想テープ装置へのオブジェクトの保管
ライブラリー1 を保管

ライブラリー2 を保管
- 保管した仮想テープ装置の内容確認
通常のテープ装置と同様に操作が可能です。以下ではDSPTAPコマンドで保管内容を参照しています。
ファイル順序1(ひとつめにバックアップしたライブラリー)

ファイル順序2(ふたつにバックアップしたライブラリー)
- IFS上の保管媒体を確認
仮想テープ装置で保管されたテープイメージは、IFS上のファイルとして識別されます。WRKLNKコマンドでの確認ができます。またFTPコマンドで該当のファイルをPUT / GET して他システムへ送受信も可能です。
WRKLNKコマンドでI5OS_BAKUP_01(ADDIMGCLGEコマンドで複写先イメージファイルに指定したファイル)にバックアップされたイメージが保管されています。

オブジェクトサイズなどを確認できます。
その他の考慮点
- 仮想テープ装置には上限値がないので、大きなオブジェクトでも保管が可能です。
- 一方でディスク全体の空き容量は確認しておく方が良いでしょう。
- 保管速度についてはCPU, メモリー, ディスク等に依存しますが、テープ装置より速度が速くなる場合があります。
- 仮想テープ装置については インフォセンターに多くの情報が掲載されています。そのほとんどは日本語で記載されています。(最新の情報については英語で表示される場合がありますが、頻繁に日本語への書き換えが進められています。)
-
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/iseries/v5r4/index.jsp
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