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今回はVOL.21ではご紹介できなかったi5/OS V5R4の機能拡張についてご説明します。VOL.21 実業務で「使える!」i5/OS V5R4の新機能概要をまだご覧になっていない方はそちらも併せてご覧ください。
i5/OS V5R4の新機能概要 システム全体
IFSの並行保管/復元のサポート
- 1つのSAVまたはRSTコマンドで複数テープ装置を同時に使用してバックアップ可能
- 例)以下のようなサイズの大きなIFSオブジェクトの保管/復元時間を短縮する事ができます
1 ラージ・ネットワーク・ストレージ・スペース
2 Dominoデータベース(NSFファイルなど) - 注: サイズが1MB以下のたくさんのオブジェクトの保管/復元には不向きです。(パフォーマンスが悪化するケースも考えられます)
- QsrCreateMediaDefinition/QSRCRTMD APIで媒体定義オブジェクトを作成します。
- 装置(DEV)パラメーターに媒体定義オブジェクト名を指定して最大32テープ装置までを同時使用したバックアップが可能
- QsrSaveとQsrRestore APIによりBRMSでのエンドユーザー・インターフェースを使用可能です
1 BRMSが媒体定義を作成
2 BRMS制御グループで最小/最大の並行リソースを指定
SAVSYSINF および RSTSYSINFコマンド
- システム情報の保管(SAVSYSINF)コマンドは、システム保管(SAVSYS)コマンドによって保管されるデータおよびオブジェクトのサブセットを保管
- 最後に取得したSAVSYS以降の変更についての差分情報を保管します
- ENDSBS *ALL コマンドなどでシステムを制限状態にする必要なしに、システム稼動中に取得可能です
*SAVSYSコマンドを実行するにはシステムを制限状態にする必要があります - 考慮点としては以下があります
1 システム情報を復元する際には、ベースとなるSAVSYSのバックアップが別途必要(SAVSYSINFコマンドで取得したバックアップテープだけでは、システム情報を復元できません)
2 SAVSYSINFはSAVSYSの代替とはなりませんので、SAVSYSコマンドでのバックアップを最低一つは用意しておく必要があります。
3 他システムへの復元 、システムのアップグレードまたは移行には使用できません
Lotus Domino(Notes) 7 のサポート
- i5/OS V5R4でLotus Domino(Notes) 7.0.1以上が稼動します
- また、以下のロータス製品もi5/OS V5R4上で稼動します
1 QuickPlace 7.0
2 Sametime 7.0
3 LEI 7.0
4 Domino Document Manager 7.0
5 Workflow 7.0
データベース関連
SQL2003のコア機能すべてをサポート
- 例)
1 スカラー全選択(Scalar Fullselect)
2 標準Flagger
3 再帰SQL
4 OLAPサポート - Row_NumberとRank
5 ANS_ISOタイムスタンプ形式
6 TDES暗号化
7 2MB SQLステートメント
8 32KB長のキーサポート
データベース・パフォーマンスの向上
- DB2 UDBの新しいSQLエンジン = SQL Query Engine(SQE) の機能拡張がなされ、結果として従来のSQLエンジンよりパフォーマンスが向上するケースがあります
- 例)
1 LIKE、LOB
2 センシティブ・カーソル(Sensitive Cursors)
3 オートノミック索引(Autonomic indexes)
- SQLプロシージャー言語の高速化
- 拡張されたMQTの最適化
- XMLエクステンダーの高速化
データベース管理の機能拡張 = System i5 ナビゲーターというGUIツールの機能が拡張され、より直感的なGUIインターフェースでデータベースの管理を行えます。
- DB2オンデマンド・パフォーマンス・センター
- SQLパフォーマンス・モニター
1 要約モニター(メモリーベース)と詳細モニター
2 事前および事後フィルター
3 ダッシュボードでの分析
4 結果の比較 - DB2ヘルス・センター
1 データベース関連情報の取得(スキーマ数、テーブル数など)
2 サイズ制限に近づいたオブジェクトの確認 - 索引およびMQT管理に関するツール
1 索引表示が拡張され最終使用日と使用日数の表示が可能に
2 マテリアライズ照会表(MQT)の表示(V5R4からの新機能) (図1、2を参照)
3 索引の再ビルドを管理(V5R4からの新機能)
- EDTRBDAP機能のGUI化
- 再作成が必要な理由、無効な理由を表示(EDTRBDAPで表示されない情報を表示できます)
- データベースの統計情報をシステムが自動的に収集して最適なインデックスをシステムが提示します
- データベース・モニターの開始やデバッグモードは不要です
- 索引の推奨
1 テーブルの特定の列に関する統計収集リクエスト
6 ジョブで実行中のSQL表示 - SQEプラン・キャッシュ分析(図4、5、6を参照)
1 SQLプラン・キャッシュは常にON
2 SQLプラン・キャッシュ・スナップショット(V5R4からの新機能)
3 ダッシュボードでの分析(V5R4からの新機能)
4 結果の比較(V5R4からの新機能)
【図1】DB管理機能(System i5 ナビゲーター) マテリアライズド照会テーブル

【図2】マテリアライズド照会テーブル(続き)

【図3】DB管理機能(System i5 ナビゲーター) インデックス・アドバイザー

【図4】SQLプランキャッシュ・スナップショット

【図5】SQLプランキャッシュ・スナップショット

【図6】SQLプランキャッシュ・スナップショット
開発ツール関連
ILE RPGでフリーフォーマットSQLコーディングが可能
- 例)従来の形式
C/EXEC SQL UPDATE DEPARTMENT
C+ SET MANAGER = :MGRNUM
C+ WHERE DEPTNO = :INTDEP
C/END-EXEC - 例)フリーフォーマット形式
EXEC SQL UPDATE DEPARTMENT
SET MGRNO = :MGR_NUM
WHERE DEPTNO = :INT_DEP;
ILE RPGの機能拡張
- 制御(H)仕様書でDEBUGキーワードの新しいパラメーター *INPUT、*DUMP、*XMLSAX をサポート
- ファイル(F)仕様書で、PREFIX(接頭辞)キーワードによりファイル中のフィールドの名前を部分的に削除可能
- 定義(D)仕様書でパラメーターとしてヌルを渡す場合、OPTIONSキーワードに*NULLINDを指定可能。またPREFIX(接頭辞)キーワードでストリングの文字の一部を削除
- 命令コードの拡張
1 EVAL-CORR: 異なるレコード様式のデータ構造の関連するサブフィールド間で自動的にデータを転送
2 XML-INTO: XML文書から直接データを読み込み、プログラム変数に代入
3 XML-SAX: XML文書の構文解析の開始 - 組み込み関数:
1 %HANDLER: イベントに対するハンドリングのプロシージャーを指定
2 %XML: XML文書およびその構文解析を制御するオプションを指定
3 XML-INTO, XML-SAXの第2オペアンドとして使用
その他
iSeries Access for Web
- ブラウザーから System i5 ナビゲーターのマネージメント・セントラルの機能(サブセット)を実行可能です。
1 例)デフォルトの表示ホームページ(図7を参照 *図は英語版の例です)
2 i5/OSのユーザーID単位で個別カスタマイズが可能
3 HATS, WebFacing のアプリケーションの組み込みが可能
4 System i 以外のサーバーへのリンクも可能です - ブラウザーから5250エミュレーター画面を表示して操作が可能
- QUERYを実行し、結果をExcel形式(.XLS)やPDF形式で出力可能(図8を参照 *図は英語版の例です)
- WebFacingアプリケーションへのリンクを簡単に作成可能
1 WebFacingアプリケーション開始時のID/パスワード入力をバイパスしたり、WindowsログオンユーザーIDとのシングル・サインオン環境を構築することも可能 - PCへのファイルダウンロード機能:i5/OS上のIFSに配置したファイルをダウンロードする機能を提供。(図9を参照
*図は英語版の例です)
1 i5/OSのユーザー・プロフィール単位でファイル毎のアクセス権限を設定する事もできます。 - PCからDB2 UDBへのデータ・アップロード機能を提供。以下のような項目を指定してファイルをアップロードできます。(図10)
1 ファイル名
2 ファイルタイプ
3 転送条件
4 DB2 UDBテーブル名
5 レコードの置換か、追加かの指定
6 JDBC接続に使用するデータソースの指定
【図7】iSeries Access for Web ホームページ URL

【図8】DB2 UDBへのQUERYをブラウザーから実行

【図9】PCへのファイルダウンロード機能

【図10】PCデータからDB2 UDBへのデータコピー

TCP/IPスタックへの侵入検知機能の追加
- V5R4におけるネットワーク侵入検知機能のTCP/IPスタック
1 侵入の自動防止機能ではありません
iSCSI による xSeries, BladeCenter の接続サポート
- System i5 とxSeries , BladeCenter をイーサネットケーブル・スイッチで接続可能
- それぞれのxSeries, BladeCenter毎に iSCSI HBA が必要
- Windows Server 2003 をサポート
- WebFacingアプリケーションへのリンクを簡単に作成可能
- i5/OS からの仮想ストレージによるWindows ストレージ管理を強化
- 内部仮想LAN経由によるWindows と i5/OS の通信をサポート
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