iSeriesナビゲーターを使用したFTPサーバー専用サブシステムの作成方法をご紹介いたします。 作業項目は以下の通りとなります。
- FTPサーバージョブ属性を変更し、*BASEプール使用率を適正化する
- FTPサーバージョブ専用のサブシステム記述を自動作成する
- FTPサーバージョブ専用サブシステムの記述を変更し専用プールで動作するように変更する
※今回ご紹介するFTP属性変更(FTP実行サブシステムの分離)はOS/400 V5R1以降のみのサポートとなります。
※iSeriesナビゲーターの紹介と導入はこちらを参照ください。
iSeriesアクセス(iSeriesナビゲーター)の開始
1. 事前作業
1) System i、PCでTCP/IP通信ができるように設定する
2) WindowsのネットワークのプロパティーにTCP/IPを追加・構成する
3) PCにiSeriesアクセスを導入する
4) iSeriesアクセスのPTFを適用する
2. System i側でiSeriesアクセスに必要なジョブを開始します。
5250画面でQSECOFR権限でサインオンして以下のコマンドを実行します。
1) STRTCP
2) STRSBS QSERVER
3) STRHOSTSVR *ALL
3. また、FTPサーバーはiSeriesナビゲーターまたは5250画面から起動できます。5250画面から実行する場合は以下のコマンドを実行します。
1) STRTCPSVR *FTP
基本操作 -現行のFTPサーバージョブ属性を確認-
導入が完了するとデスクトップまたは、スタートメニューの中にiSeriesナビゲーターのアイコンが作成されます。こちらをクリックして開始します。
1.iSeriesナビゲーターを最初に起動した場合、接続するSystem iを設定するよう要求されます。
次のパラメーターを入力してください。
サーバー : System iのTCP/IP上のホスト名(CFGTCP '12'で確認できます。)
例ではOSA270としています。
デフォルトユーザーID : System iに接続するためのID QSECOFR等*SECOFR権限のあるユーザーを指定してください。
[接続の確認] : このボタンをクリックするとSystem iと正しく通信できるか確認できます。
2.接続するSystem iを選択して[実行管理機能]-[サブシステム]-[アクティブサブシステム]を選択します。
・次のような画面が表示されます。
(表示される画面は5250画面でWRKSBSコマンドを実行した結果と同等になります。)

3.現在のFTPサーバージョブ属性を確認します。
QSYSWRKサブシステムを選択し、クリックすると右側のウィンドウにQSYSWRKサブシステムで実行中のジョブの一覧が表示されます。
※FTPサーバージョブはデフォルトではQSYSWRK以下で実行されています。(QTFTPxxxxx
というジョブ名になります。)
FTPサーバー専用サブシステムを作成する
iSeriesナビゲーターから以下の操作を行いFTPサーバー専用のサブシステムを作成します。
1.iSeriesナビゲーターから (iSeriesホスト名)-[ ネットワーク ]-[サーバー]-[TCP/IP]
と展開します。
※FTPサーバーが開始済みの場合はFTPを選択し、右クリック-[停止]を選択します。
2.[FTP]を選択 - 右クリック - [プロパティー]を選択します。
・FTPのプロパティーが表示されます。

3.[一般]タブをクリックします。
1) サブシステムで、「サブシステム記述」を選択します。
2) FTPサーバーを実行するサブシステム名を入力します。
例ではサブシステム記述に「FTPSBS」、ライブラリーに「QGPL」と指定。
※サブシステム記述が存在していない場合、ライブラリーQGPLにサブシステム記述FTPSBSが自動作成されます。
3) [OK]ボタンをクリックします。
4.iSeriesナビゲーターで作成したサブシステム記述の変更
iSeriesナビゲーターで作成されたサブシステム記述(例ではQGPL/FTPSBS)の定義を確認します。PCOM
5250画面などからDSPSBSコマンドを実行して確認してください。
例えばDSPSBSD QGPL/FTPSBS -> 2. プール定義 と実行し表示します。

iSeriesナビゲーターで作成したサブシステム記述は*BASEプールを使用するように設定されています。
これを変更してFTPサーバー専用プールを割当てます。
PCOM 5250画面からCHGSBSDコマンドを実行します。FTPサーバーを
*SHRPOOL1 という共用プールで実行したい場合は、次のように指定して実行します。
CHGSBSD SBSD(QGPL/FTPSBS) POOLS((1 *SHRPOOL1))
5.共用プールの設定
1) FTPサーバーで使用する共用プールの属性を変更します。
(iSeriesホスト名)-[メモリー・プール]-[共用プール] と展開します。
4.のCHGSBSDコマンドで指定した *SHRPOOL1 はこの画面上では共用1プールとして表示されます。
2) 右ウィンドウから共用1のプールを選択して右クリックし、[プロパティー]を選択します。
・次のような画面が表示されます。

共用1プール(*SHRPOOL1)の属性を以下のように変更します。
一般タブ 記述:
このプールのコメント欄です。用途などを入力するとiSeriesナビゲーターで記述欄に表示され分かりやすくなります。
構成タブ 定義:
このプールに割当てる初期のメモリー・サイズです。MB単位で指定します。
構成タブ 最大適格スレッド数:
同時実行可能なスレッド数を入力します。(5250画面のCHGSHRPOOLコマンドのACTLVLパラメーター)
*定義欄に指定するメモリー・サイズ、最大適格スレッド数は個々の環境によって最適値が異なります。
WRKSYSSTSコマンド、WRKACTJOBコマンド、パフォーマンス分析等を実行して適切な値に調整してください。
6.FTPサーバー用サブシステム記述の動作確認
3.で作成したサブシステムの動作確認を行います。
1) iSeriesナビゲーターから (iSeriesホスト名)-[ネットワーク]-[サーバー]-[TCP/IP]と展開します。
2) 右側のウィンドウからFTPを選択し、右クリック-[開始]を選択します。
(既に開始済みの場合は、一度停止してから、再度開始を実行して下さい。)
3) iSeriesナビゲーターで(iSeriesホスト名)-[実行管理機能]-[サブシステム]-[アクティブサブシステム]を選択すると、FTP用サブシステムが開始されています。
右側のウィンドウでは、FTPサーバージョブ起動している事が確認できます。

7.(iSeriesホスト名)-[実行管理機能]-[メモリー・プール]-[活動プール]と展開します。
右のウィンドウから共用1を右クリック-[サブシステム](または[ジョブ])を選択すると、共用1を使用中のサブシステム(またはジョブ)を表示できます。

共用1プールを使用してFTPSBSが稼働していることが確認できます。
注意事項-パフォーマンスチューニングについて
FTPサーバーに専用プールを割当てた後は必ずパフォーマンスについて調査・確認してください。
プールに割り当てするメモリー・サイズ、最大適格スレッド数は個々の環境によって最適値が異なります。WRKSYSSTSコマンド、WRKACTJOBコマンド、パフォーマンス分析等を実行して適切な値に調整してください。特にWRKSYSSTSコマンドで*MACHINE、*BASE,、*INTERACT、
*SPOOLの各プールの状況が適切かは必ず確認してください。(WRKSYSSTSコマンドの使用方法はマニュアル「実行管理機能」をご覧下さい。)
