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System i スペシャリストが教えるV5 ちょっと、イイ話

第4回:FTPサーバーへのアクセス権限設定


iSeriesナビゲーターを使用したFTPサーバーへのアクセス権限の制限方法をご紹介いたします。

※今回ご紹介するFTPサーバーの属性変更は5250画面からは実行できません。

※iSeriesナビゲーターの紹介と導入はこちらを参照ください。

iSeriesアクセス(iSeriesナビゲーターの紹介と導入)の開始

1. iSeries側でiSeriesアクセスに必要なジョブを開始します。5250画面でQSECOFR権限でサインオンして以下のコマンドを実行します。
1) STRTCP

2) STRSBS QSERVER

3) STRHOSTSVR *ALL

2. また、FTPサーバーはiSeriesナビゲーターの紹介と導入または5250画面から起動できます。5250画面から実行する場合は以下のコマンドを実行します。
1) STRTCPSVR *FTP

FTPサーバーログオン時のアクセス権限の設定

PCにiSeriesアクセスの導入が完了するとデスクトップまたはスタートメニューにiSeriesナビゲーターのアイコンが作成されます。こちらをクリックして開始します。

1. iSeriesナビゲーターの紹介と導入を最初に起動した場合には接続するiSeriesを設定するよう要求されます。
以下のパラメーターを入力してください。
サーバー : iSeriesのTCP/IP上のホスト名(CFGTCP '12'で確認できます。)またはiSeriesのIPアドレスを入力します。

例はOSA270

デフォルトユーザーID : iSeriesに接続するためのユーザープロフィールです。*SECADM、特殊権限を持つユーザーを指定してください。

例はQSECOFR等

接続の確認 : このボタンを押すとiSeriesアクセスを導入したPCとiSeriesとで正しくTCP/IP通信できるか確認できます。

2. 接続するiSeriesを選択して右クリックし、[アプリケーション管理] -[ローカル設定]を選択します。

―「アプリケーション管理」ウィンドウが表示されます。

3.
1)[ホスト・アプリケーション]タブをクリックします。

2) [TCP/IP UTILITIES FOR ISERIES]-[FTPサーバー]-[ログオン・サーバー]をクリックします。

4.[カスタマイズ]ボタンをクリックします。
-「アクセスのカスタマイズ]パネルが表示されます。

5.各項目を設定します。

1) デフォルト・アクセス : 
デフォルト値はチェックがついています。デフォルトの状態では全てのiSeries上のユーザープロフィールでFTPサーバーにアクセス可能です(“否認されるアクセス”に指定したユーザーを除く)。チェックをはずすと“許可されるアクセス”に登録したユーザープロフィールを除く全ユーザープロフィールが、FTPサーバーへアクセス不可となります。

2) 全オブジェクト・システム特権を持つユーザー : 
チェックをつけると*ALLOBJ 特殊権限を持つユーザーのFTPサーバーへのアクセスがすべて許可されます。

3) 許可されるアクセス : 
1)デフォルト・アクセス、2)全オブジェクト・システム特殊権限を持つユーザーのチェックを外している場合、このフィールドに追加されたユーザーのみがFTPサーバーへアクセス可能となります。
ユーザーを追加するには左のユーザーおよびグループから該当するユーザープロフィール、グループプロフィールを選択し、追加-[ボタン]をクリックします。

4) 否認されるアクセス : 
FTPサーバーへのアクセスを許可しないユーザープロフィールを指定する場合、このフィールドにユーザープロフィールを追加します。

設定例1


・アクセスのカスタマイズ
デフォルト・アクセス チェックをはずす
全オブジェクト・システム特権を持つユーザー チェックをつける

・ユーザープロフィールの設定
FTPUSER1 *USR クラス、 *ALLOBJ権限なし 許可されるアクセス に登録
FTPUSER2 *USR クラス、 *ALLOBJ権限なし 否認されるアクセス に登録
QSECOFR *SECOFRクラス、*ALLOBJ権限あり 登録なし

・FTPサーバーへのログオン結果
FTPUSR1 ログオン可能
FTPUSR2 ログオン不可
QSECOFR ログオン可能

* FTPUSR2でログオンした時はエラー画面が表示されます

設定例2

・アクセスのカスタマイズ
デフォルト・アクセス チェックをはずす
全オブジェクト・システム特権を持つユーザー チェックをはずす

・ユーザープロフィールの設定
FTPUSER1 *USR クラス、 *ALLOBJ権限なし 許可されるアクセスに登録
FTPUSER2 *USR クラス、 *ALLOBJ権限なし 登録なし
QSECOFR *SECOFRクラス、*ALLOBJ権限あり 登録なし

・FTPサーバーへのログオン結果
FTPUSER1 ログオン可能
FTPUSER2 ログオン不可
QSECOFR2 ログオン不可

FTPサーバー上で使用可能な機能をユーザープロフィール毎に制限する方法

FTPのサブコマンドについてユーザー単位で使用可能・不可能を設定する事ができます。

メニュー項目の名前 制限するFTPサブコマンド サブコマンドの意味 使用例
CLコマンド rcmd CLコマンドを実行する quote rcmd call QGPL/PGM1
ディレクトリー/ライブラリー作成 mkd, mkdir ディレクトリーの作成 mkdir /tmp/test1
ディレクトリー/ライブラリー削除 rmd, rmdir ディレクトリーの削除 rmdir /tmp/test1
ディレクトリー変更 cd ディレクトリーの変更 cd /tmp
ファイルの削除 dele, delete ファイル削除 delete /tmp/test.txt
ファイルの名前制限 rename ファイル名の変更 rename test.txt test2.txt
ファイルをリスト ls ファイル一覧をリスト表示 ls
ファイルを受信 put クライアントからファイルを受信 put c:\test.txt /tmp/test.txt
ファイルを送信 get クライアントにファイルを送信 get /tmp/test2.txt c:\test2.txt

1. 接続するiSeriesを選択して 右クリック -[ アプリケーション管理]を選択します。
-[アプリケーション管理]のウィンドウが表示されます。

1) [ホスト・アプリケーション]タブを選択します。

2) [TCP/IP UTILITIES FOR ISERIES]-[ファイル転送プロトコル]- [FTPサーバー]-[特定の操作]をクリックします。

3) 変更したいFTPサブコマンド項目を選択して[カスタマイズ]ボタンをクリックします。(上の図ではディレクトリー変更を選択しています。)

2. アクセスのカスタマイズ画面が表示されます。

※基本的な設定手順は FTPサーバーログオン時のアクセス権限の設定と同様です。

注)上記の設定例では FTPUSER2はcd サブコマンドを使用する事ができません。

下図は権限がないコマンドを実行した場合のエラー例です。(cdサブマンド実行時のエラー)