WebFacing Toolの構造
WebFacing Toolで生成したWebアプリケーションの実行時の動作
- WebFacing Toolから実行される5250アプリケーションは、通常の5250端末から実行するプログラムをそのまま利用します。(基本的にカスタマイズ、修正は不要です。)WebFacing Toolで変換した後も、5250端末、ブラウザーの両方から同じ5250アプリケーションを実行する事が可能です。
- ブラウザーからWebFacing Tool用に登録したURLを指定すると、リクエストがWASに渡されます。
- WAS上に配置した(WebFacing Toolで作成した)WebアプリケーションがWebFacingサーバー・ジョブにリクエストを転送します。
- WebFacingサーバー・ジョブは大きく2つの機能を持っています。一つはWAS上に配置したWebFacing のWebアプリケーションと通信を行う機能です。もうひとつは5250対話型ジョブを起動し、RPG,COBOL,CL等のプログラムを実行する事です。(WebFacingサーバー・ジョブから起動した対話型ジョブは、通常の5250端末から開始された対話型ジョブと同じように、QINTERサブシステム下で実行されます。)
- WebFacingサーバー・ジョブから起動された5250対話型ジョブは、通常のPCOMと同様の処理でRPG,COBOL,CL等のプログラムとの画面入出力を行います。このとき、5250プログラムから見ると、通常の対話型ジョブとWebFacingサーバー・ジョブから起動した対話型ジョブとは同一に見えます。これはi5/OS対話ジョブ制御(ワークステーション・マネージャー)が両者の違いを吸収するからです。(RPG等からAPIを使用してWebFacingサーバー・ジョブ経由から通常の5250端末ジョブかの戻り値取得は可能。)
- WebFacingで実行している5250対話型ジョブのディスプレイ画面への入出力データはWAS上のJSPにセットし、ブラウザーに送信されます。
- WebFacing ToolではDSPFのソース・ファイル単位でWeb化(JSP化)する事ができます。通常は、あるCLP、CLから呼び出す初期メニューがあり、その初期メニュー以下で呼び出されるプログラムが使用するDSPF全てをWebFacing ToolでWeb化して使用します。
WebFacing Toolの前提条件
[開発環境]
1.System i
- 5722-WDSライセンス(i5/OS V4R5以降)
- WAS(WebSphere Application Server) V3.5以降(最新のWAS バージョンの使用を推奨)
- WDSc内でWASのローカル・テスト環境を利用してテストする事も可能です。WDSc内のWASテスト環境を利用すれば、System i上にWASがなくともテスト可能です。
- 5250 DSPFのDDSソース・ファイル・メンバー
- ネットサーバーまたはFTP(開発用クライアントからSystem iへのファイル転送が可能なこと)
2.開発用クライアント
- Windows 98,Me,NT(SP6a以降),2000,XP(Windows 2000,XP以降を推奨)
- IE 5.5(SP1以降を推奨)
-
WDSc(WebSphere Development Studio Client for iSeries)
- WDScはWebSphere Studio Site Developer Advanced版(WSSDa)にSystem i用プラグインを追加した製品です。
- WebFacing Toolは、WSSDaのプラグインとしてパッケージングされています。
- WDScと一緒にCODE/400も導入します。
- メモリー 256MB(最小)、512MB以上を推奨
- ディスク WDSc用に1.4GB(最小)、1.6GB以上を推奨
[実行環境]
1. System i
-
WebFacing サーバー・ジョブが実行可能なSystem i
- i5/OS V4R5以降
- PTF
- i5/OS、WAS、WebFacing ToolのPTFが必要。(以下のWebFacingのセットアップ手順を参照)
- WAS(WebSphere Application Server)
- WAS V4.0アドバンスド版、V4.0 アドバンスド・シングル・サーバー版の使用(最新のWASバージョン)を推奨
- WAS V3.5アドバンスド版、スタンダード版にも対応
- HTTPサーバー
- IHS(オリジナル・サーバー)、Apacheともにサポート
2. クライアント
-
以下のブラウザー
- IE5.5(SP1)以降を推奨
- Netscapeには未対応(WebFacing Toolで生成したWebアプリケーションはNetscapeでは動作しません)
WebFacingのセットアップ手順
WebFacing Toolを使用するためには以下の作業を行います。
0. PTFの適用
事前にSystem iに対して以下のPTFを適用します。
- 累積PTFパッケージ(CUMパッケージ)を参照して最新版をオーダー、適用してください。
- WASグループPTFを参照してご使用になるWASグループPTF最新版をオーダー、適用してください。
- WebFacing Tool PTFs
上記ページより、該当するバージョンのPTFをインターネットWebFacing Tool PTF用 PTF から、または、オーダーして入手して適用してください。
WebFacing Toolの最新バージョンは、Rational Host Access Transformation Services for 5250 で提供されています。
IBM Rational Host Access Transformation Services for Multiplatforms および 5250アプリケーション V7.1の発表
1. WAS,HTTPサーバーの導入・セットアップ、WAS管理コンソールの導入・セットアップ
WASを導入、セットアップします。同時にWAS管理コンソールもセットアップします。WAS標準のサーブレット(snoop,
HelloEJBなど)で稼動確認ができれば完了です。
詳細は以下のページをご参照ください。
技術情報-WebSphere Application Server V4.0 アドバンスト版 for iSeries導入ガイド(第1章~第4章)
2. WASにUTF-8サポートの設定を追加
WebFacing Toolで生成されるJSPはUTF-8(Unicode)エンコードとなるため、WASにUTF-8(UNICODE)サポートの設定を追加します。以下の設定を行います。
まずWASコンソールをPC上で起動します。
1) WASコンソールより 「ノード」 - 「(サーバー名)」 - 「アプリケーション・サーバー」 - 「Default
Server」 と展開します。
2) Default Serverの「JVM設定タブ」 を開きます。
3) 「拡張JVM設定」ボタンを押します。
4) 「コマンド行引き数」に以下の値を入力します。
・ Dclient.encoding.override=UTF-8
OKを押してウィンドウを閉じます。
設定が完了したら、アプリケーション・サーバーを再起動してください。
*WDScのヘルプからもWebFacing Toolを使用する際のUTF-8設定について、詳細を参照する事ができます。
3. 開発用クライアント(PC)にWDScを導入します。
また、WDSc用のPTFも適用しておきます。以下のURLよりWDSc用の最新のPTF(Service
Pack)をダウンロード、適用してください。
- WebSphere Development Studio Client for iSeriesより’ Download ‘ を選択するとPTFのリストが表示されます。 最新のものをダウンロード・適用します。
WebFacingに必要なサーバー・ジョブの開始
WebFacingに必要な以下のサーバー・ジョブをSystem i上で開始します。
- WASを開始
STRSBS QEJBADV4/QEJBADV4 を実行します。(WAS V4.0アドバンスド版の場合) - HTTPサーバーを開始
STRTCPSVR SERVER(*HTTP) HTTPSVR(WAS用インスタンス名) コマンドを実行します。
その結果、QHTTPSVRサブシステム下にインスタンス名と同じジョブが(複数)開始されます。 - WebFacingサーバー・ジョブを開始
OS/400 V5R1以降 : STRTCPSVR SERVER(*WEBFACING) コマンドを実行します。
OS/400 V4R5 : STRWFSVR コマンドを実行します。 - WAS管理コンソールを使用してアプリケーション・サーバーを開始します。
その結果、QEJBADV4サブ・システム下にアプリケーション・サーバー名と同じジョブ(デフォルトはDEFAULT_SE)が開始されます。
