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System i スペシャリストが教えるV5 ちょっと、イイ話

第6回:WebFacing Tool

WebFacing Toolの構造

WebFacing Toolで生成したWebアプリケーションの実行時の動作

  1. WebFacing Toolから実行される5250アプリケーションは、通常の5250端末から実行するプログラムをそのまま利用します。(基本的にカスタマイズ、修正は不要です。)WebFacing Toolで変換した後も、5250端末、ブラウザーの両方から同じ5250アプリケーションを実行する事が可能です。
  2. ブラウザーからWebFacing Tool用に登録したURLを指定すると、リクエストがWASに渡されます。
  3. WAS上に配置した(WebFacing Toolで作成した)WebアプリケーションがWebFacingサーバー・ジョブにリクエストを転送します。
  4. WebFacingサーバー・ジョブは大きく2つの機能を持っています。一つはWAS上に配置したWebFacing のWebアプリケーションと通信を行う機能です。もうひとつは5250対話型ジョブを起動し、RPG,COBOL,CL等のプログラムを実行する事です。(WebFacingサーバー・ジョブから起動した対話型ジョブは、通常の5250端末から開始された対話型ジョブと同じように、QINTERサブシステム下で実行されます。)
  5. WebFacingサーバー・ジョブから起動された5250対話型ジョブは、通常のPCOMと同様の処理でRPG,COBOL,CL等のプログラムとの画面入出力を行います。このとき、5250プログラムから見ると、通常の対話型ジョブとWebFacingサーバー・ジョブから起動した対話型ジョブとは同一に見えます。これはi5/OS対話ジョブ制御(ワークステーション・マネージャー)が両者の違いを吸収するからです。(RPG等からAPIを使用してWebFacingサーバー・ジョブ経由から通常の5250端末ジョブかの戻り値取得は可能。)
  6. WebFacingで実行している5250対話型ジョブのディスプレイ画面への入出力データはWAS上のJSPにセットし、ブラウザーに送信されます。
  7. WebFacing ToolではDSPFのソース・ファイル単位でWeb化(JSP化)する事ができます。通常は、あるCLP、CLから呼び出す初期メニューがあり、その初期メニュー以下で呼び出されるプログラムが使用するDSPF全てをWebFacing ToolでWeb化して使用します。

WebFacing Toolの前提条件

[開発環境]

1.System i

2.開発用クライアント

[実行環境]

1. System i

2. クライアント

WebFacingのセットアップ手順

WebFacing Toolを使用するためには以下の作業を行います。
0. PTFの適用
事前にSystem iに対して以下のPTFを適用します。

1. WAS,HTTPサーバーの導入・セットアップ、WAS管理コンソールの導入・セットアップ
WASを導入、セットアップします。同時にWAS管理コンソールもセットアップします。WAS標準のサーブレット(snoop, HelloEJBなど)で稼動確認ができれば完了です。
詳細は以下のページをご参照ください。
技術情報-WebSphere Application Server V4.0 アドバンスト版 for iSeries導入ガイド(第1章~第4章)

2. WASにUTF-8サポートの設定を追加
WebFacing Toolで生成されるJSPはUTF-8(Unicode)エンコードとなるため、WASにUTF-8(UNICODE)サポートの設定を追加します。以下の設定を行います。
まずWASコンソールをPC上で起動します。


1) WASコンソールより 「ノード」 - 「(サーバー名)」 - 「アプリケーション・サーバー」 - 「Default Server」 と展開します。
2) Default Serverの「JVM設定タブ」 を開きます。
3) 「拡張JVM設定」ボタンを押します。
4) 「コマンド行引き数」に以下の値を入力します。
  ・ Dclient.encoding.override=UTF-8
  OKを押してウィンドウを閉じます。

設定が完了したら、アプリケーション・サーバーを再起動してください。
*WDScのヘルプからもWebFacing Toolを使用する際のUTF-8設定について、詳細を参照する事ができます。

3. 開発用クライアント(PC)にWDScを導入します。
また、WDSc用のPTFも適用しておきます。以下のURLよりWDSc用の最新のPTF(Service Pack)をダウンロード、適用してください。

WebFacingに必要なサーバー・ジョブの開始

WebFacingに必要な以下のサーバー・ジョブをSystem i上で開始します。

  1. WASを開始
    STRSBS QEJBADV4/QEJBADV4 を実行します。(WAS V4.0アドバンスド版の場合)
  2. HTTPサーバーを開始
    STRTCPSVR SERVER(*HTTP) HTTPSVR(WAS用インスタンス名) コマンドを実行します。
    その結果、QHTTPSVRサブシステム下にインスタンス名と同じジョブが(複数)開始されます。
  3. WebFacingサーバー・ジョブを開始
    OS/400 V5R1以降 : STRTCPSVR SERVER(*WEBFACING) コマンドを実行します。
    OS/400 V4R5 : STRWFSVR コマンドを実行します。
  4. WAS管理コンソールを使用してアプリケーション・サーバーを開始します。
    その結果、QEJBADV4サブ・システム下にアプリケーション・サーバー名と同じジョブ(デフォルトはDEFAULT_SE)が開始されます。