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第2回 IBM i 6.1(i5/OS V6R1)論理ファイル、MQTの据え置き復元機能

IBM i スペシャリストが教えるV6ちょっと、イイ話

掲載日 2009年7月

IBM i 6.1ではバックアップ関連機能についても細かな機能アップが図られています。今回はRSTDFROBJコマンドを使用したオブジェクトの復元方法をご紹介します。

復元操作をより簡易に・短時間に:論理ファイル、MQTの据え置き復元機能

IBM i 6.1から複数ライブラリー間にまたがる論理ファイル(LF)、MQT(マテリアライズド・Query・テーブル)、物理ファイル(PF) の復元時でも論理ファイル、MQTを先に復元可能になりました。 これにより従来のOSバージョンでは復元時に複数のコマンドを投入しないと復元できなかったケースでも1度の復元操作で復元を完了させることが可能となります。復元操作に必要な操作、復元時間を短縮することができます。

※ 参考
PF=物理ファイル(Physical File)。SQL、データベース一般用語でのテーブルのこと。
LF=論理ファイル(Logical File)。SQL、データベース一般用語でのビュー、インデックスのこと。

機能の概要

以前のi5/OSバージョンでも同一ライブラリーであれば物理ファイルより先に論理ファイル、MQTを復元可能でした。IBM i 6.1からは異なるライブラリー上の物理ファイル、論理ファイル、MQTであっても論理ファイル、MQTを基礎となる物理ファイル(テーブル)よりも先に復元可能になりました。

これにより、例えば物理ファイルを含むライブラリー(スキーマ)を復元する前に、論理ファイル、MQTを含むライブラリーを復元したい場合でも1度の復元操作で復元が完了できます。基礎となる物理ファイル(テーブル)が復元されておらず論理ファイル(ビュー、インデックス)、MQTの復元が失敗してしまう、といった事象を回避できます

この据え置き復元の機能は復元操作のコマンドでDFRIDパラメーターを指定することで使用可能です。DFRID パラメーターに同一の値を使用すると複数の復元コマンドを関連づけして遅延復元を実行できます。遅延復元に関して以下の2つの新しいコマンドが追加されました。

RSTDFROBJ コマンドコマンド
RMVDFRID コマンド

据え置き復元のシナリオ

復元コマンド1:ライブラリー1を復元、復元コマンド2:ライブラリー2を復元、復元コマンド3:RSTDFROBJ

復元コマンド1 LIB1を復元。LIB1にはLIB2の物理ファイルを元にした論理ファイルが存在

復元コマンド2 LIB2を復元。LIB2にはLIB1上の論理ファイル、MQTの元になる物理ファイルが存在

復元コマンド3 RSTDFROBJコマンドで据え置き復元を確定し、論理ファイル、MQTの復元完了。

※ このステップでRMVDFRID DFRID(MYDFRID)コマンドを実行するとDFRID(MYDFRID)を指定した据え置きマークつきのオブジェクトが破棄されます。

据え置き復元の例

復元コマンド1 LIB1を復元

倫理ファイルのライブラリーを復元

据え置き復元のメッセージCPI321E、CPI373C


追加のメッセージ情報

メッセージ ID:CPI321E

送信日付:09/01/08  送信時刻:20:28:23

メッセージ:ライブラリー LIB1のファイル TOKMSL03が据え置かれた

原因‐‐ライブラリー LIB1のファイル TOKMSL03は、DFRO001の指定した遅延IDによってこの復元要求時に据え置かれました。理由コード 1のためにファイルは据え置かれました。理由コードは次の通りです。

  1. ‐ライブラリー LIB2の基礎となるファイル TOKMSPは、復元用のTOKMSL03の作成中に存在しませんでした。
  2. ‐基礎となるファイルの欠落とは別の理由でファイル TOKMSL03が作成できませんでした。ファイルの作成が失敗した理由については、前のメッセージを参照してください。
  3. ‐ファイル TOKMSL03 の1つ以上のメンバーが作成できませんでした。メンバーの作成が失敗した理由については、前のメッセージを参照してください。

追加のメッセージ情報

メッセージ ID:CPI373C

送信日付:09/01/08  送信時刻:20:28:23

メッセージ:DFRID DFRO001には1個のオブジェクトが残っています。

原因‐‐据え置きID(DFRID)DFRO001に、復元が完了していない1個の据え置きオブジェクトがあります。値が-1の場合には、その数を判別できませんでした。

この復元操作中に次のことが発生しました。

‐‐1個のオブジェクトが据え置かれました。

‐‐0個の据え置きオブジェクトが完了しました。

回復手順‐‐据え置きオブジェクトの復元を完了するには,次の操作を行ってください。

‐‐前のメッセージを参照して、基礎ファイルの欠落などのエラーを特定してください。

‐‐DFRID DFRO001を指定して基礎ファイルを復元してください。基礎ファイルが復元されると、据え置きオブジェクトは完了することがあります。


復元コマンド2 LIB2の復元。

復元コマンド3 RSTDFROBJコマンドで据え置き復元を確定し、論理ファイル、MQTの復元完了

物理ファイルのライブラリーを復元、据え置きマークのオブジェクトを復元

参考:※ LIB2の復元時に DFRID(DFR001) を指定すると①の据え置きオブジェクトが同時に復元確定されます。

据え置き復元完了のメッセージ CPI371C


追加のメッセージ情報

メッセージ ID:CPC371C

送信日付:09/01/08  送信時刻:20:38:03

メッセージ:DFRID DFRO001の1オブジェクトが完了しました。

原因‐‐据え置き ID(DFRID)DFRO001で据え置かれた1オブジェクトについて、すべて復元が完了しました。