タブの始まり
- DB2 Web Query 1.1.2の登場
- DB2 Web Query 1.1.2 を利用するために
- DB2 Web Query 1.1.2 での機能拡張
- インフォアシストでのレポート作成
- 参考情報
項目をクリックすると、該当個所にリンクされます。
DB2 Web Query 1.1.2の登場
2010年12月10日に「IBM DB2® Web Query for i V1R1M2(以後、DB2 Web Query 1.1.2)」が登場しました。DB2 Web Query は2008年2月8日にV1R1M0、2008年3月21日にV1R1M1がそれぞれ登場しており、今回が2度目のモディフィケーションアップとなります。当セミナーでは、今回登場したDB2 Web Query 1.1.2の新機能を解説していきます。
なお、DB2 Web Query 1.1.1以前の機能は、既にインターネット・セミナーで解説しています。まだお読みでない方は、はじめに以下のインターネット・セミナーをご覧ください。
DB2 Web Query 1.1.2 を利用するために
1. 前提条件
【サーバー要件】
- OS
- IBM i 5.4 以降
- 前提ソフトウェア・前提PTF
- いくつかの前提ソフトウェアがありますが、全て無償のソフトウェアで、IBM i(OS)と同時に出荷されるため、追加で購入しなければならないソフトウェアはありません。また、DB2 Web Query 導入時には、前提PTFの適用が必要です。詳細は、後述の導入手順書を参照ください。なお、最新のPTF情報は下記URL(英語)から参照できます。
II14608 - INFO APAR FOR DB2 WEB QUERY ON SYSTEMI V1R1M2(US)
【クライアント要件】
レポート作成ユーザー(作成者)、レポート実行ユーザー(閲覧者)ともに、下記のWebブラウザの稼動が条件です。(オプション:デベロッパーワークベンチを除く)
- Internet Explorer 6.0以降
- Firefox 2.0以降
2. 入手方法
Query for iSeries® を既にお持ちであれば、IBM i SWMA(ソフトウェア・メンテナンス)を利用して、DB2 Web Query を無償で入手できます。また、既にDB2 Web Query 1.1.1 以前をご利用の場合は、DB2 Web Query のSWMAを利用して、DB2 Web Query 1.1.2を無償で入手できます。詳細は、ビジネス・パートナー、もしくは弊社の営業担当者までお問合せください。
3. 導入方法
前提ソフトウェアや、導入時方法・注意点などは、下記URLにある導入手順書を参照ください。
DB2 Web Query 1.1.2 での機能拡張
DB2 Web Query 1.1.2 で追加・拡張された主な機能は以下のとおりです。DB2 Web Query 1.1.1からの変更点を“New”で示しています。
1. 基本機能
- 作成機能
- レポート、グラフ、パラメーター付のレポート/グラフ
- 単一インターフェースからのレポート/グラフ作成[インフォアシスト] New
- 出力形式
- HTML、Excel、PDF、物理ファイル など
- Excel2007対応、PowerPoint、アクティブ・フラッシュ New
- レポート実行ユーザーが動的に選択可能な出力形式 New
- 対応DB
- DB2 for i
- アクセス方法
- Webブラウザ(Internet Explorer、Firefox)
- その他機能
- Query 定義の移行、他システムのDB2 for i データのリアルタイム照会
- DB2 Web Query 専用サブシステム New
2. 追加オプション[機能を提供するオプション名]
- 対応DB
- Microsoft SQL Server [SQL サーバー・アダプター]
- Oracle JD Edwards [JDEアダプター] New
- アクセス方法
- メールによる自動配信[レポート・ブローカー]、Excelインターフェースでのレポート作成[スプレッドシート・クライアント]
- その他機能
- バッチでのレポート作成・スケジューリング[レポート・ブローカー]、レポートのWebサービス化によるポータルサイトなどへの組込[ソフトウェア開発キット(SDK)]
DB2 Web Query 1.1.2 の機能を一覧にすると、下記のような図となります。

DB2 Web Query 1.1.2の新機能 1:インフォアシスト
DB2 Web Query 1.1.2で最も注目すべき機能拡張は、新しいレポート作成インターフェースである「インフォアシスト」の登場です。詳細は、次章でお伝えします。
DB2 Web Query 1.1.2の新機能 2:出力形式の拡張
出力形式は、DB2 Web Query 1.1.1まででサポートする出力機能に加えて、DB2 Web Query 1.1.2から新たに3つ追加されます。
スタイルありフォーマット
- HTML
- Excel 97/2000/2000(数式対応)
- アクティブ・レポート(追加オプション)
- PostScript
- V1R1M2から以下のフォーマットが追加 New
- Excel 2007
- Power Point
- アクティブ・フラッシュ
スタイルなしフォーマット
- Excel 95
- 書式付きテキスト 改行付き(Doc)、改行なし(WP)
- Lotus® 1-2-3(WK1)
- データ交換方式(DIF)
- Lotus カンマ区切りテキスト
- フィールド名付きタブ区切りテキスト
- XML
データベースフォーマット
- DB2 for i のテーブル(物理ファイル)

DB2 Web Query 1.1.2の新機能 3:実行ユーザーが出力形式を指定可能に
DB2 Web Query 1.1.1までは、あるレポートを1つ作成した時に、そのレポートの出力形式は、固定となっていました。例えば、先月の売上実績レポートをHTML形式とEXCEL形式との2形式で実行ユーザーに提供したい場合には、同一の内容であっても、2レポート分の定義が必要でした。しかし、DB2 Web Query 1.1.2 からは、実行ユーザーに出力形式を選択させることが可能です。そのため、ひとまずHTML形式で照会し、自分が必要としている内容であることを確認した後に、EXCEL形式で入手する、といった流れを1レポートの定義で実現できるようになりました。
これは、1つのレポート定義を複数作らなければならなかった「レポート作成ユーザー」にとっても、入手したい出力形式によって別々のレポートを選択しなければならなかった「実行ユーザー」にとっても、どちらのユーザーにとっても望ましい機能といえます。

選択可能な出力形式
- HTML
- HTMLテーブル
- Excel 2000
- Excel Formula
- 数式を引き継ぎ(SUM関数など)
- HTML Active Report
- オプション機能(試用期間あり)
- Active Report Flash
- オプション機能(試用期間あり)
- 1つのレポートで複数の出力形式を選択可能
- Webブラウザ(HTML形式)で選択したデータを確認したあとに、ExcelやPDFに出力可能
- レポート作成者も出力形式だけが違うレポートを作成する手間がかからず、変更、更新も1つのレポートのみでOK
この実行ユーザーがリストを選択できるようにする場合も、マウス操作で設定可能です。具体的な設定は、下記画面のようにレポートアシスタントのレポート作成画面の[レポートオプション]タブから[レポートフォーマット]で「ユーザー」を選択します。

DB2 Web Query 1.1.2の新機能 4:DB2 Web Query サブシステムの新規追加
実行管理に関しても変更があります。DB2 Web Query 1.1.1までは、DB2 Web Query 関連のジョブが、複数のサブシステムに散在しており、処理状況やパフォーマンス状況などを把握することが、煩雑でした。DB2 Web Query 1.1.2では、下記の図のように、サブシステム QWEBQRY が追加され、DB2 Web Query 関連ジョブのほとんどが、このサブシステム配下で稼動します。サブシステムが1つにまとまったことで、ワークロード・キャッピングの機能などと組み合わせることが可能です。ワークロード・キャッピングの機能、設定方法などは、下記のインターネット・セミナーをご参照ください。

DB2 Web Query 1.1.2の新機能 5:JDEアダプターの登場
オプション機能であるJDEアダプターを利用すると、DB2 Web Query からJD Edwards のデータを利用しやすくなります。
JDEアダプターによるデータ活用例

JDEアダプターが提供する価値
- JDEとJDE以外のデータ融合が可能に
- 他データ複製なしでJDEのデータ分析が可能に
DB2 Web Queryが提供する価値
- リアルタイムな情報活用が可能に
- IA系サーバーの追加なしで、IBM i のみで完結
- ブラウザのみで簡単にレポート作成/閲覧が可能
- 多彩な出力形式(HTML、Excel、PDFなど)をサポート
- 自動メール送信やOLAPなどの多様なオプションの活用
前提条件
- DB2 Web Query V1R1M2
- Oracle JD Edwards
- JD Edwards World 7.x - 9.x
- JD Edwards Enterprise One 全バージョン
IBM i 上で稼動するJD Edwardsは、DB2 for i 上にデータがあるため、DB2 Web Queryからアクセスすることも可能です。しかし、フィールド名称が認識しづらかったり、ジュリアン暦が判別しづらかったりと課題がありました。JDEアダプターを利用することで、実行ユーザーは、フィールドが何を示しているかがわかりやすくなり、また日付も判別しやすくなります。

また、レポート作成者も同様に、JDEアダプターを利用することで、レポートに表示させるフィールドを選択する際に、そのフィールドが何を示しているのかが認識しやすくなります。

インフォアシストでのレポート作成
このトピックでは、DB2 Web Query 1.1.2 で新しく登場した機能のうち「インフォアシスト」の機能とレポート作成イメージを解説します。
1. インフォアシストの概要
インフォアシストは、DB2 Web Query 1.1.1までのレポート作成ツールであった「レポートアシスタント(表の作成)」「グラフアシスタント(グラフの作成)」「パワーペインタ(複合レポートの作成)」の3ツールの機能を集約しています。更にユーザーフレンドリーな操作性、画面レイアウトを兼ね備えたレポート作成ツールとなっているため、今まで以上に「簡単に」「素早く」「イメージ通り」のレポートが作成できるようになりました。DB2 Web Query 1.1.2ならば、このインフォアシストを基本機能の一つとして利用できます。
【インフォアシストの機能】
インフォアシストは、次の3つの機能を有しています。
- レポート作成機能
- グラフ作成機能
- 複合レポート作成機能

2. インフォアシストの特徴
インフォアシストの主な特徴として、次の4つが挙げられます。
インフォアシストの特徴 1:刷新されたユーザーインターフェース
大きく改善されたのが、レポート作成画面の「見た目」です。Microsoft Office 2007から採用されている「リボン」が採用されました。「リボン」とは、レポート作成に関する操作を、一連のタブに整理して表示する新しい仕組みです。リボン上のタブには、アプリケーションの各作業に関連性の高いアイコンが表示されるため、長期の研修などを受けなくても、直感的なレポート作成が可能になります。また、レポートに表示させたいフィールドは、以下の方法で追加可能できます。
- フィールド一覧から「フィールド名をダブルクリック」
- フィールド一覧から[クエリ]にドラッグ&ドロップ
- フィールド一覧から「完成イメージの確認画面[インタラクティブデザインビュー]」にドラッグ&ドロップ

【リボンの一例】
リボンには、下記のようなカテゴリーが準備されています。
ホーム:ホームでは、作成レポートの概要が把握できます。

フォーマット:出力形式を選択できます。Excel2007形式やPowerPoint形式にも対応しています。

出力イメージ

表示:レポート作成画面の細かな設定が可能です。

フィールド:選択中のフィールドのランキング形式への変更や、データフォーマットの変更の際に利用します。

インフォアシストの特徴 2:完成イメージを確認しながら作成可能
完成イメージを確認しながらレポートを作成できるため、作り直しが軽減されます。更に、「完成イメージの確認画面[インタラクティブデザインビュー]」に表示させる結果は、「サンプルデータを利用するか」「実データを使用するか」が選択でき、作成段階ではサンプルデータの利用や、ライブデータの件数を絞り込むことで、待ち時間が少ない状況でのレポート作成が実現します。

インフォアシストの特徴 3:単一のインターフェースから表もグラフも複合レポートも作成可能
概要でもお伝えした通り、インフォアシストは従来の「レポート作成」「グラフ作成」「複合レポート作成」の3機能が統合されています。そして、その統合された3機能を、一つのインターフェースから利用できます。つまり、作成しているレポートを、途中で表からグラフに切り替える、といったことが可能です。

また、[レイアウト]を選択すると、表やグラフ、文章や画像も合わせたレポートが作成できます。これは従来のパワーポインタで作成できた「複合レポート」に相当します。更に、作成済みの表やグラフを、複数取り込んで、1枚のA4用紙にレイアウトする、といった利用が可能になります。


インフォアシストの特徴 4:ユーザーインターフェースのカスタマイズ機能
レポート作成者ごとに、デフォルトオプションがカスタマイズできるようになりました。カスタマイズすることで、レポートを作成する度に、スタイルシートを設定したり、レポート出力形式をExcelに変更したりと、毎回設定するオプションをユーザーごとに登録できます。このカスタマイズ機能により、毎回設定する手間が省かれ、レポート作成の時間を短縮することができます。

3. 既存のレポート作成機能との使い分け
DB2 Web Query 1.1.2 でも、従来のレポート作成機能(レポートアシスタント、グラフアシスタント、パワーペインタ)が継続して利用可能になっています。既存のレポート作成機能に慣れているユーザーは、状況に応じてツールを使い分けることが可能です。
参考情報
DB2 Web Query ポータルサイト
DB2 Web Query のご紹介ビデオや各種資料、導入手順書やFAQ、研修情報など、数多くの情報がまとまったポータルサイトです。DB2 Web Query をこれから使用する方も、既にご利用中の方も、ぜひ一度ご覧ください。
DB2 Web Query デモビデオ
実際に操作している様子を動画にて公開しています。現在は基本機能編とレポート作成編の2つが公開されています。ログイン画面や、様々なレポートの実行の様子、レポート作成の操作感をご覧ください。
- 第1弾:IBM DB2 Web Query for i デモビデオ(基本機能編) [約5分]
- 第2弾:IBM DB2 Web Query for i デモビデオ(レポート作成編) [約7分]
- 第3弾:IBM DB2 Web Query for i デモビデオ(インフォアシスト編) [約6分]
DB2 Web Query Redbook 日本語版 第2版
Redbookはチュートリアル形式の無料の自習書です。DB2 Web Queryの主要な機能がこの一冊に詰まっていますので、ぜひご一読ください。今回取り上げた一部の機能の作成方法や詳細は、このRedbookに記載されています。
IBM、IBMロゴ、ibm.com、DB2、iSeries、Lotusは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
Microsoft および Windowsロゴは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標です。
PostScript, PostScriptロゴは、Adobe Systems Incorporatedの米国およびその他の国における登録商標または商標です。