第4回:iSeries Site経理(その2)
今回は、iSeries Site経理の個別会計の手形管理、固定資産、管理会計の部門配賦、予算管理、経営分析、資金繰の各機能について説明します。
本文中、iSeries Site 経理(プレミア)独自の機能については太字で記述します。それ以外の部分は、(プレミア)と(ベース)共通の機能です。【画面1参照】
下の画面がiSeries Site 経理(プレミア)のメイン・メニューです。
【画面1】

iSeries Site経理(手形管理、固定資産,部門配賦)
【図1参照】
【図1】

手形管理
iSeries Siteでは、手形もらくらく管理できます。
A.手形登録機能の充実
- こ約束手形が来ようと、為替手形が来ようとらくらく入力できます。手形がどんな人生を歩もうと、顛末の処理も完備していますので問題ありません。
手形データの登録は個別に受取手形・支払手形の登録ができ、受取手形に関しては顛末処理が行えます。手形Noは10桁に拡張。取引先名は上書き入力が可能です。
B.便利な手形決済機能と自動仕訳機能
- 手形の枚数が多くてもへっちゃらです。手形を一覧表示して決済の処理を一気に行うこともできます。この決済のデータを自動的に仕訳して仕訳業務へ流し込むことができますので、仕訳の手入力の手間を省くことができます。
- 受取手形取立依頼入力、受取手形割引依頼入力は専用画面を用意。また取立手形勘定を用いた期日決済自動仕訳も可能です。
- また、仕訳伝票入力から手形登録を呼び出すこともできますので手形の登録も容易に行えます。
- 受取手形明細書、受取手形組織別残高表、受取手形取立依頼書、受取手形割引依頼書など、実務に合わせた豊富な帳票・照会を準備しています。
固定資産
固定資産管理もiSeries Siteにお任せ下さい。
A.充実した固定資産管理機能
- まず、固定資産であれば有形・無形は問わず、繰延資産でも管理できます。減価償却費の計算もできますし、毎月計算することもできます。(手計算している会社では年1回計算するのが精一杯のはずですが、iSeries Siteなら毎月の計算もカンタンです。)もちろん、減価償却費を自動的に仕訳することもできます。少し専門的な話になりますが、一部増加あるいは一部売廃却と言う処理もできます。例えば、ある工作機械を購入し暫らく運用していたところ、あるオプション部品が必要になり追加購入したとします。オプション部品が高価なものでも、工作機械と連動してのみ機能する場合、工作機械はオプション部品も含め一つの固定資産として管理する必要があります。これが一部増加処理です。また応接セットなどの5脚の椅子の内の何脚かを売却(廃却)したとします。この応接セットの椅子を1セットとして登録してあれば、これは一部売却(廃却)です。iSeries Siteならこういった処理もできてしまいます。しかも、固定資産の登録、売廃却の入力は仕訳業務の仕訳伝票入力から呼び出し行うこともできますのでとても便利です。
- 固定資産登録で基礎データを登録すると、それをもとに減価償却費計算や資産の現物管理などを行います。登録した資産に対しては一部増加処理(資本的支出)、売廃却処理、移動処理などが行え、売廃却に関しては一部売却・一部廃却処理ができます。
- 登録した固定資産の内容、および増減、移動の状況を各種帳票で把握できるよう、さまざまな管理帳票(固定資産台帳,固定資産増減一覧表、固定資産移動一覧表)が用意されています。現在の減価償却状況を把握するための減価償却明細表、減価償却合計表が用意されています。
- また、手持ちの償却資産の減価償却が将来のある時点でいくらになるかを簡単に計算し減価償却明細表(期間)、減価償却合計表(期間)で出力することができます。将来の固定資産の取得を検討する際の有効な情報となります。
B.減価償却費計算はあらゆる方法から自由に選択
- 会社計算上の減価償却費計算方法は定率法、定額法、均等法の3種頼が用意されており資産種別ごとに選択できます。また資産ごとに増加償却、特別償却、割増償却を設定できます。償却可能限度額の設定は90%、95%、100%のほか、未償却残額1円までの償却も設定できます。減価償却計算は月次でも年次でも、選択して処理できます。
C.市区町村への償却資産申告書を自動作成
- 償却資産の申告機能もあります。面倒な計算、指定用紙への記入作業をシステムがすべて代行してくれます。担当者は打ち出した用紙を税務署に持ち込むだけで済んでしまいます。償却資産申告書・種類別明細書(増加・全資産用)・種類別明細書(減少資産用)を自動出力できます。
部門配賦
iSeries Siteの部門配賦の豊富な機能をご紹介します。
配賦処理は、実績配賦と予算配賦の両方ができますので、配賦後の金額で各部門の予算と実績の比較ができます。しかも、この配賦処理は、シミュレーション機能ですので、実際の仕訳データ、残高に影響を与えずに配賦の条件を変更して、何回も行うことができます。これは、とても便利な機能です。部門及びその責任者は、配賦後の損益で評価されるので間違いがあったら大変です。もし間違いがあった場合でもシミュレーション機能なので容易に対処できます。また、仕訳データの入力もれがあった場合や残高を変更した場合も容易に対処できます。
A.部門単位での損益把握が可能
- 経理業務における部門別管理に必要とされている部門単位での損益を把握するために本社経費、共通費などを各部門へ配賦できます。さらに作成された予算も各部門での実績を考慮した条件で配賦し予実対比ができます。
また、原価等の把握のため部門内の経費を関連勘定科目に配賦することもできます。
B.各種配賦方法を提供
- 配賦方法は3つ用意してあります。もっとも簡単な手順に自動配賦処理があります。まずは、配賦の条件を設定します。どの部門(総務部など)のどの費用(福利厚生費など)を、どの割合(人数比率など)で、どこの部門(第一営業部と第二営業部など)に配賦するかをマスターに設定して、自動配賦処理を実行します。次月も配賦条件が同じ場合は、このまま自動配賦処理を実行するだけです。なお どの割合にするかの配賦先条件には、「売上」、「人数」、「面積」、および「ある特定の勘定科目金額」の比率の中からいずれかを選択できます。また、比率を任意に入力したり、配賦先部門に固定の金額を配賦することもできます。このほかに、配賦条件を設定しながら配賦内容の確認と修正ができる手順(配賦確認処理)、さらに配賦内容を直接入力できる手順(配賦振替処理)があります。自動配賦した結果も変更できますので、効率よく運用ができます。また、配賦した結果をさらに、もう一度配賦する階梯式(かいていしき)配賦にも対応できます。
- 損益計算書、製造原価報告書、販管費内訳書などの帳票は、配賦後の残高をもとに出力可能です。
iSeries Site経理(予算管理、経営分析、資金繰)
【図2参照】
【図2】

予算管理
iSeries Siteの予算管理では、予算案が容易に作成できます。
A.さまざまなシミュレーション機能で容易な予算作成
- iSeries Siteには、予算作成を支援する本格的なシミュレーション機能があります。
前期の実績から一括して複写する方法、前期の予算から一括して複写する方法のほかに、実績値をもとにした売上・利益または回転率によるシミュレーションなど強力な予算作成支援機能が用意されています。
単に入力を工夫したようなものではありません。あるロジック( *1)で年間予算を一気に作成します。シミュレーション機能ですから何回でも実行できますし、個別に調整することも出来ます。一度予算を作成すれば、翌年は前年度の予算を何%か割り増しで複写して予算を作成するという便利な機能もあります。
*1 勘定科目を固定費と変動費に分けて、固定費は変わらず変動費は目標達成のために必要な伸び率の分増えるというロジックです。
B.さまざまな角度からの予実対比で予算統制を支援
- 予算を作成すると貸借対照表、損益計算書、製造原価報告書の形式で予実対比ができます。また、それぞれの帳票を全社あるいは組織別に出力できますので、見たい角度から予算と実績を対比し、しっかりと予算管理することができます。
経営分析
経営分析は、iSeries Siteにお任せ下さい。
一般に経営分析のシステムというと、経営指標とグラフを幾つか表示するだけというのが多い中、iSeries
Siteでは本格的な経営分析が可能です。
A.経営分析指標に加工
- まず、複雑な計算式の経営指標でも計算できる仕組みがあります。あの指標を計算したいがどうしても計算式が入らないということはまずありません。業界の標準指標や会社の目標指標と対比して実状をより明確に見ることもできます。
勘定科目と定数(社員数など)を使用して計算式を設定、科目残高から回転率、利益率などの経営分析指標を算出します。 - これらの指標をグラフで表示して視覚的に捉えることもできます。グラフは、部門別比較グラフ、部門別構成グラブ、予算実績推移グラフ、資金繰予定実績グラフ、指標推移グラフ、損益分岐点グラフ、貸借対照表構成図表、総合経営分析グラフの8種類用意されています。【グラフ1参照】
【グラフ1】

B.未来を予測
- 経営分析に決算シミュレーション機能もあります。経営者なら誰でも気になる決算での利益を予測できます。例えば、12月決算の会社が10月ころになると決算での利益が気になります。この時にシミュレーション機能を活用します。10月までの実績と11月、12月の予算を集計します。10月までの実績と予算を対比して達成率を割だし、11月と12月の予算に達成率をかけて集計することもできます。シミュレーション機能ですから、設定を変えて何回でも実行できますし、手で調整することもできます。
- また過去と現在の実績を対比した、比較貸借対照表、比較要約貸借対照表、比較損益計算書、比較要約損益計算書、比較製造原価報告書も用意しています。
資金繰
資金繰データを自動的に取り込むので、らくに運用できます。
iSeries Siteでは、資金繰実績だけでなく資金繰予定、資金繰予算の分野に踏み込んで総合的な情報を提供します。さらに、借入金、預金の管理機能もあります。
A.資金繰実績表の自動作成
- まず、資金繰実績では仕訳業務で入力した仕訳データを実行の指示をするだけで自動的に集計し、資金繰実績表を手軽に作成できます。手軽さだけではありません。きめ細かい資金繰ができるように、収支区分として、経常収支、資金的収支、財務収支を設けてあります。仕訳ファイルのデータをもとに、更新処理するだけで自動的に2カ月分の資金繰日次実績表および6カ月分の資金繰月次実績表を作成できます。帳票は決算年月に関係なく何月度からでも出力でき、5年分の資金繰データを保持できますので、最大5年分の実績を把握することができます。
B.さまざまな予定データを自動取込み
- 資金繰予定では、借入金・預金管理および手形管理のデータを自動的に集計し、資金繰予定表に反映できます。仕訳業務で入力した仕訳データに対しても、予定パターンの登録で自動的に集計できます。もちろん手入力の調整機能もありますので、さまざまなデータを予定表に盛り込むことができます。
- 資金繰予算では、予算管理のデータを取り込み、資金繰予算・予定表を作成できます。このデータも取り込みパターンの登録で自動的に集計することができます。
C.充実した借入金管理
- 借入金、預金管理機能も充実しています。銀行などからの借入額と返済額をリアルタイムに参照できますので、とても便利です。さらに予定表や決算報告書に添付する借入金明細表の出力もできます。預金の管理では、一括で預け入れる性質のものと、積立ていく性質のものの2種類の管理ができます。
以上、iSeries Site 経理の「個別会計」と「管理会計」について説明しました。
次回は、iSeries Site 給与について説明する予定です。
