第6回:iSeries Site人事
今回は、こんな時代だからこそ人材の有効活用をするiSeries Site人事について、詳細に説明します。ところで、iSeries Site人事には、iSeries Site人事(ベース)とiSeries Site人事(プレミア)があります。人事(プレミア)は、人事(ベース)の機能を拡張したりしたものです。その違いを明確にするため、本文中、iSeries Site人事(プレミア)独自の機能については太字で記述します。それ以外の部分は、(プレミア)と(ベース)共通の機能です。【画面1参照】
【画面1】
上の画面がiSeries Site人事(プレミア)のメイン・メニューです。
人事基本情報、履歴情報、住所情報、家族情報、資格・教育情報、賞罰・事故・病歴情報、人事異動情報、出張・出向・休職情報、人事考課情報、自己申告情報、業務経歴情報、給与履歴情報の12種類の情報をメインに構成されており、社員入力、社員照会、異動処理、社員一覧、人事考課、社員検索、自己申告、要員分析のメニューから構成されています。
iSeries Site人事は、必要な情報を必要な形で出力し、人材の有効活用を支援するシステムです。【下図1参照】
【図1】

iSeries Site人事はお客様の運用形態に柔軟に適合し、人事情報を一元管理します。具体的に社員入力から説明します。
A. 社員入力
- 社員の名前や住所、家族などの基本情報や学歴・社外歴・移籍情報、資格・教育情報、賞罰・事故や出向歴・休職情報など主な情報は、お客様の管理体系に適合し、また容易に入力できる様にテーブル化されています。例えば、資格/教育情報は2レベルのテーブル管理ができます。第1レベルで社内資格や公的資格などの大きなグループに分け、第2レベルで英検1級、2級(公的資格)など詳細設定ができます。設定する管理項目数にはほとんど制限はありません(4桁の英数字でコード化できる数だけ設定可能)ので、必要なだけ管理項目を設定できます。
- 入力の際は「性別は男性:1・女性:2」、「続柄は長男:10・次男:20・・・」というように実際の文字の変わりにコードを入力する方法を採用しています。しかし、コードを全て暗記したり、コードブックを参照しながらの入力では、入力ミスが発生したり、処理が煩雑になります。iSeries Site人事では、コードの入力の際、参照したいコードを検索画面に表示して、画面で確認・選択して入力できるコード検索機能が用意されていますので、容易に処理を行うことができます。また、人事情報入力は、コードを連続入力するための「連続検索入力」機能があります。検索画面を終了すると次の検索画面が直接表示されますので、効率の良い入力が可能となります。もちろん、個別の検索機能も有ります。
- 「資格・教育情報」及び「賞罰・事故・病歴情報」は、複数の社員に対して一括して情報を登録する「資格教育登録画面」及び「賞罰事故病歴登録画面」が用意されていますので、効率良く登録することが可能です。【画面2参照】
【画面2】

- 組織はツリー構造で設定しますが、組織を横断する形で別の角度からグループ設定(分類項目と呼びます)できます。地域分けや営業部全体などグループの指定が可能です。例えば、A事業所とB事業所にそれぞれ営業部が存在する場合、A事業所の営業部全体やA事業所とB事業所の営業部すべてなどが組織分類で自由に設定できます。役職に対してもグループ設定できます。
- 人事マスター上にある給与項目3つ(基本給、役職手当、職能手当など自由に設定が可能)を入力、変更する度、給与履歴情報として年月別履歴管理することができ、人事マスターとは別画面で個人別に時系列で照会することができます。また、人事異動とは別に、経験業務の履歴を登録することもできます。業務経歴に関するコードは4つ用意してあります。(例:役割、担当、評価、成果)コードはテーブル化されていますので、自由に内容設定できます。
- 標準年齢は、実年齢とは別に学歴別年齢、入社年度別年齢等独自の年齢を持ちたい時に活用できます。入社時に人事マスターへ登録しておけば、後は入力メニューの標準年齢更新機能でカウントアップできます。(標準年齢は年に一度のカウントアップになります。)
B. 異動処理
- 昇格、異動などの異動形態は自由に設定できます。役職、身分、職種などの変更処理も同時に処理することができ、兼務の処理も可能です。入力画面上で過去の異動情報を参照しながら入力することができますので、とても便利です。
- 組織が所属社員ごと異動になった場合や組織の統廃合が行われた場合に、組織ごとに一括変更ができる便利な機能が用意されています。一括変更途中で特定の社員を別組織へ異動処理することもできますし、役職、身分などを合わせて変更することもできます。また、異動があった際に人事通達や辞令を出力することができます。辞令は印刷する文章の指定・レイアウトをお客様の様式で自由に設定することができ、様式の異なる辞令を複数用意して目的に合わせて使い分けることもできます。
- 異動処理するための参考資料などとして利用できる「組織滞留年月」、「役職滞留年月」、「身分滞留年月」、「職種滞留年月」の4種類の滞留年月一覧が用意されており、帳票出力時に一時的に項目、出力順序などが変更可能ですので、自由に設定ができます。
C. 人事考課
- 複数の社員の人事考課情報を一括して登録するための一覧型の「人事考課登録画面」が用意されており、考課年月をキーに社員の情報を素早く入力できます。また、一覧型の「人事考課照会画面」も用意されていますので、社員の情報を素早く入力し、照会する事ができます。
- 個人ごとに総合評価、得点および備考を考課年月で履歴管理することもできます。考課は年度だけの指定でも年月の指定でも管理できます。
D. 自己申告
- 人事考課の情報登録と同様、自己申告も複数の社員の自己申告情報を一括して登録するための一覧型の「自己申告登録画面」が用意されています。申告年月をキーに社員の情報を素早く入力できます。また、一覧型の「自己申告照会画面」も用意されていますので、社員の情報を素早く入力し、照会する事ができます。
- 個人ごとに希望職種、希望勤務地および備考を申告年月で履歴管理することもできます。さらに、希望職種、希望勤務地などの指定をして、「自己申告一覧表」を出力することができます。
E. 社員照会
- 職種から社会保険番号に至る個人情報を照会します。また、独自に設定した項目(12項目まで自由に設定可能)を続けて照会することもできます。独自の項目の設定は、保守画面にて日付、数字、メモなどの中から表示の仕方を選べるようになっています。項目名称も自由に設定できます。役職等に兼務があれば表示もできます。また、社員ごとに顔写真、履歴書、自宅周辺地図、自己申告書等の5種類のイメージ画像を表示することが可能です。(顔社員+4種類の画像イメージ)
- 人事情報のほかに、履歴、住所、家族、資格/教育、賞罰/事故/病歴、人事異動、出張/出向/休職情報があり、情報量が多いため別々の画面で照会する形になっていますが、ワンタッチで素早く画面を切り替えることができますので、必要な社員の人事情報を即座に画面に表示することができます。
- 社員照会(総合)では、社員一覧を画面表示し社員を素早く選択し、人事情報以下出張/出向/休職までの明細情報を簡単に照会できます。一覧表示する社員の表示順序・表示範囲を指定することもできます。
F. 社員一覧
- 登録されているすべての情報を分野別に出力できます。範囲の指定は自由に設定できます。例えば、特定の組織の人で、2002年4月1日から2002年10月31日の間に公的資格の英検1級を取得した人の「資格/教育一覧表」を出力することができます。人事情報一覧については項目数が多いため、出力項目を選択することができるようになっています。
G. 社員検索
- 社員番号、組織、役職、身分、職種など、人事情報として登録されている人事データベースの全項目が検索条件の対象となります。iSeries Site人事では、滞留年月、年令は起算日付とそれぞれの基準日の差を計算して求めています。基準日を変更する事によって過去における検索、未来に向けての検索をすることができます。
- 検索条件に従って条件に適合する社員を表示します。検索方法は各種用意されており、検索項目はいくつでも指定できます。また、指定した項目間をAND条件にしたり、OR条件にすることができ、指定した項目にNOT条件を適用することもできます。検索結果は男女別と合計の人数・パーセンテージ・平均年齢・平均勤続年数でサマリー表示します。サマリー画面から社員の詳細情報の画面を表示することもできますし、該当者を対象として各種帳票に出力することもできます。
- 一度検索した結果に対して、再度条件を追加して検索することができます。くり返し何回でも実行できますので、最終的な適任者を検索するのに有効です。
H. 要員分析
- 数多くある人事情報の項目を選択して必要な項目を帳票に出力することができます。また、出力順序、改ページのタイミングなどを設定できますので、一種類の帳票に対し複数の設定を行い登録することで、一種類の帳票を複数帳票として利用できます。帳票は、組織別、役職別、年令別の人員構成表をはじめ、人事台帳、社員名簿、住所録などを作成できます。
- 年令刻みを指定して会社の人員の年令構成図を男女に分けてピラミッド形式で表示しますので、年令構成が一目で分かります。全社、組織別、あるいはある特定の役職の社員を抜き出して表示することもできます。
- 採用者、退職者の予定人数を入力することにより、指定した年度から10年間の人員構成をシミュレーションすることができます。年代別、男女別に新卒者、中途採用者、中途退職者の予想人数を入力しますと、後は定年退職者を考慮して自動的に10年分の人員構成を算出します。シミュレーションですから人数を調節して何度でも実行することができます。人員予測の結果は「人員構成シミュレーション結果時系列表」に出力でき、3種類のグラフ「棒/円/折れ線グラフ」で表示することもできます。【グラフ1参照】
【グラフ1】

- 人事情報上の組織関連図の画面表示、印刷ができます。上位組織から下位組織までの階層構造による表示が可能です。組織の階層は自由に設定することができます。各組織に所属する社員を表示することもできます。また、現行の人事マスターによる現行組織図と、人事異動データによる予定組織図を使い分けることもできます。
I. その他
- 給与との連動
iSeries Site給与とのインターフェース機能が用意されています。社員No.をはじめ組織コード、組織名称・住所情報など、iSeries Site給与とiSeries Site人事で共通の情報を人事から給与あるいは給与から人事へ転送することができます。転送することにより、データの再入力の軽減、両システム間のデータの整合性を保つことができます。 - 機密保護
iSeries Site人事では、機密保護機能により端末ごと、組織ごと、メニュー項目ごとのアクセス権限を設定できます。端末ごとにアクセス権限を設定し、検索処理、帳票出力の許可、組織ごとのアクセス権限などを合わせて指定します。また、組織ごとのアクセス権限により、入力や照会が可能な組織の単位を、端末ごとに設定することが可能です。メニュー機密保護は、パスワードごとにアクセスできるメニュー項目を設定します。パスワード入力をしないで運用するように設定することも可能です。
以上、iSeries Site人事について説明しました。
次回は、iSeries Site販売管理について説明する予定です。
- iSeries Siteお客様用ホームページ
(当連載のバックナンバーも掲載しています)
