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第9回:iSeries Site生産管理(その1)

今回は、iSeries Site生産管理について説明します。iSeries Site生産管理では、基幹・拡張・販売の三つのサブシステムで構成されていますので、生販統合システムを導入しようと考えているお客様には最適のシステムと言えます。また生産管理のみ、または販売管理のみでの使用も可能になっていますので、お客様は必要なシステムから段階的に導入する事が可能です。(図1参照)

図1
【図1】

画面1
【画面1】

上の画面がiSeries Site生産管理のメイン・メニューです。(画面1参照)
iSeries Site生産管理は、製造業の業務に必要な機能を汎用化したシステムで、業務の標準化・効率化を推進します。特に組立生産型の生産形態に適したシステムになっております。またMRP手配と製番手配の機能もサポートしておりますので、受注生産から見込生産まで、幅広い業種・業態に合わせた適用が可能になっております。

まずはiSeries Site生産管理の基幹・拡張・販売についての概要を説明しましょう。

iSeries Site生産管理(基幹)とは?

生産管理(基幹)では在庫管理を中心に製品情報管理を行い、生産計画・資材所要量計画など生産計画の基礎となるモノの管理機能を提供しています。つまり、生産計画を登録して構成マスターから総所要量を計算し、在庫情報と発注残を加味して正味所要量を計算する事ができます。資材の手配のみ行いたいお客様については、基幹部分の機能だけでのご使用も可能になっております。

iSeries Site生産管理(拡張)とは?

生産管理(拡張)では、基幹部分で作成された数量の管理だけではなく、負荷管理・作業進捗管理・原価管理の機能も提供します。つまり社内や外注先の作業実績を登録したり、仕入先から材料を購入したり、外注先に対する支給を行う事ができます。支給に関しては、まとめ/個別支給、それぞれに対する有償・無償の形で処理を行う事ができます。原価管理では標準原価での原価計算機能を提供しています。(画面2参照)

画面2
【画面2】

iSeries Site生産管理(販売)とは?

生産管理(販売)では、受注・出荷・売上・請求といった一連の販売業務の機能を提供しています。また販売計画での受注情報は、生産計画情報に取り込む事も可能ですので、受注情報を参考にしながら生産計画を立てる事ができます。また在庫管理も生産管理部分と共通になっておりますので、製番在庫を受注で引当てる事も可能になっております。(画面3参照)

画面3
【画面3】

iSeries Site生産管理(生産財・消費財)との相違点について

前回ご説明したiSeries Site販売管理(生産財・消費財)とiSeries Site生産管理の販売管理は別のモジュールです。iSeries Site生産管理の販売管理は、製造業向けの販売管理システムとなっており基幹・拡張部分との連動が可能になっておりますが、iSeries Site販売管理(生産財・消費財)とは基本的に連動しておりません。

次に業務レベルでの概要と特長について説明しましょう。

A. 生産計画

1. 生産計画の入力
iSeries Site生産管理は、まず生産計画からスタートします。生産計画では、「いつ何がいくつ必要か」を入力します。生産計画は最終製品レベルでも可能ですし、中間品のレベルでの入力も可能です。そしてMRP展開を実施し、所要量を求め、計画レベルの購買・製造オーダーを作成します。

2. 受注情報の取り込み
iSeries Site生産管理では、販売機能で入力した受注情報(予測・内示・確定受注)を取り込み、生産計画と受注の情報を確認する事が可能になっております。

3. 計画オーダーの承認
iSeries Site生産管理ではMRPにより作成された計画レベルのオーダーを承認する必要があります。この時点で個別に計画情報を変更する事も可能です。そしてオーダー発行・伝票発行を行うと、実際に現場に対する作業指示書や出庫指示書、外注先に対する作業依頼書、仕入先に対する購買伝票が発行されます。これらの指示書は、一品一葉または多品一葉での出力が可能になっています。


B. 資材所要量計画

1. 構成マスター
iSeries Site生産管理では、部品表の情報を構成マスターに登録します。登録は親子の単一レベルでの入力になります。また構成品目の有効日および失効日を設定し、設計変更の情報を日付でコントロールする事が可能です。構成情報の保守では、部品の一括変更・削除機能、また照会機能では全レベル照会や逆展開での照会も可能になっていますので、設計変更等の変更作業も効率的に行う事が出来ます。
また構成品の投入工順も指定する事が可能ですので、連続する工程に対応した構成品の投入が可能になっております。

2. 倉庫マスター
iSeries Site生産管理では倉庫マスターにMRP対象フラグを持っていますので、不良品や返品用の倉庫はMRPの対象外とする事もできます。また外注先の倉庫コードもMRPの対象に含めることができますので、支給品の在庫管理も行う事ができます。

3. 発注方針
iSeries Site生産管理では、所要量計画での発注数の決定にあたり1. 個別発注2. 発注数加工3. 発注点管理4. 任意発注など、様々な発注方針を準備しておりますので、品目により発注方法が異なる場合でも、品目に合わせた発注を行う事ができます。


C. 工程計画

1. 作業区マスターの登録
iSeries Site生産管理では、機械設備や外注先および社内のラインなどを作業区マスターに登録します。作業区は外注と内作の区別をします。この設定された作業区をもとに、作業区別のオーダーを照会したり作業予定を管理する事ができます。

2. 工順マスターの登録
iSeries Site生産管理では、工程の作業手順の情報を工順マスターに登録します。
この工順マスターに登録されたデータに対して作業指示(社内工程)または作業依頼の(外注工程)指示データが作成されます。作業指示書は、一品一葉または多品一葉の出力に対応しております。


D. 手配計画

1. 手配方法
iSeries Site生産管理では、1. MRP手配2. リピート製番手配3. 個別製番手配4. 個別オーダーの4つの方式があり、繰返し生産や個別受注生産など品目毎に異があり、繰返し生産や個別受注生産など品目毎に異なる生産形態に合わせて手配計画を作成する事が可能です。また製品構成の上位はリピート製番手配で、中間の共通部品はMRP手配で手配する事も可能になっています。手配方法は品目マスターの「手配区分」で設定します。


E. 在庫管理

1. 管理単位
iSeries Site生産管理では、在庫を倉庫と品番別に管理し、製番手配品については更に製番単位での管理が可能です。また実在庫数量と引当可能数、オーダー数を在庫照会機能でリアルタイムに確認できますし、製番や品番、取引のパターン毎の取引履歴も照会できるようになっています。

2. 棚卸処理
iSeries Site生産管理では、1. 循環棚卸方式2. 移動在庫棚卸方式3. 一斉棚卸方式の3種類の棚卸方法を御用意しておりますので、お客様の棚卸形態に合わせた運用が可能となっております。また棚卸処理が完了していなくても、棚卸表を出力していれば、通常の入出庫の入力が可能となっておりますので、業務を長時間止める事なく棚卸を実施する事が可能となっております。

3. 在庫の取引形態
iSeries Site生産管理では、モノの流れのパターンをトランザクションコードとして事前に17種類準備されています。この中には購買品の受入や製造品の受入、在庫の振替、倉庫での移動が含まれており、これらのタイプ別に取引の履歴を確認したり、在庫の入出庫を確認する事ができます。

以上、iSeries Site生産管理の計画?手配での内容について説明しました。
次回は、iSeries Site生産管理の実績入力および進捗管理等の内容について説明する予定です。