第11回:iSeries Site販売管理(プレミア)
今回は、今話題のホットな業務ソリューションに関するサービスである、iSeries
Siteの中でもとびっきりホットなソリューション、iSeries Site販売管理(プレミア)について説明します。
なぜ、とびきりホットかというと、iSeries Site販売管理(プレミア)は、iSeries
Site生産管理(プレミア)とともに発表されたソリューションで、iSeries Siteのソリューション・メニューの中でも一番ホットなソリューションだからです。
「iSeries Site販売管理(プレミア)」は、正確には「iSeries Site販売管理(プレミア)生産財」、「iSeries
Site販売管理(プレミア)消費財」の2つのサービス・メニューから構成されます。すなわち、この「今!時代はiSeries
Siteへ!」の連載の中で第7回と第8回で説明しました、「iSeries Site販売管理」の拡張版が、「iSeries
Site販売管理(プレミア)」ということになるのです。
それではこれから、iSeries Site販売管理(プレミア)の機能について詳しくご紹介します。(以後、プレミア版に対して、従来のiSeries
Site販売管理をベース版と呼ぶことにします。)
連載第7, 8回で説明しましたが、iSeries Site販売管理には生産財を主要取扱商品とされるお客様にフィットする、iSeries
Site販売管理生産財と、消費財を主要取扱商品とされるお客様にフィットする、iSeries
Site販売管理消費財の2種類がありました。プレミア版も同様に生産財と消費財の2つのソリューション・メニューがあります。(画面1,2参照)

【画面1】

【画面2】
上の画面がiSeries Site販売管理(プレミア)生産財およびiSeries Site販売管理(プレミア)消費財のメイン・メニューです。
ベース版に比較してあまり追加機能がないようにも見えますが、その中身は大きく機能アップしています。
A. 自動FAX、自動e-mail機能
iSeries SiteはSystem i というサーバーで稼動することを、連載第1回目に説明しましたが、このサーバーのオペレーティング・システムである、OS/400の最新機能を駆使して、iSeries
Site販売管理(プレミア)では自動FAX,自動e-mail機能を実現いたしました。 まず自動FAXですが、これまで自動FAX送信というと基幹システムのサーバーの他に、別途FAXサーバーを準備するなどのハードへの投資が必要でしたが、iSeries
Site販売管理(プレミア)では、別サーバーなしでSystem i 単独での自動FAX送信を実現いたしました。
得意先用に「注文確認書」「見積書」、仕入先用に「発注書」を自動FAX対象としました。得意先や仕入先ごとにマスターにFAX
No.を指定しておき、各帳票指示画面でFAX送信するように指示すれば、指定FAX
No.に自動的に「注文確認書」や「発注書」をFAX送信します。もちろん相手先のFAXの故障なども考慮して、例えば受注入力や発注入力時に、マスターとは違う番号を設定することもできます。「注文確認書」や「発注書」発行指示画面では、自動的にFAX送信させる以外に、従来通り帳票を出力して、FAX送信した内容を紙で残すこともできます。(画面3参照)

【画面3】
次に、自動e-mailですが、自動FAX同様「注文確認書」「見積書」「発注書」について、得意先や仕入先ごとにマスターにe-mailアドレスを指定することにより、各帳票をPDF化し、e-mailに添付して相手先に送信するところまで自動的に実行されます。マスター登録内容と違うアドレスに送信したい時も、自動FAXと同様に受注入力や発注入力時にアドレスを変更することもできますし、帳票発行指示画面でiSeries上にPDFを残しておくこともできます。(「見積書」はiSeries
Site販売管理生産財で提供される機能となります。)
なお、前に述べましたように、自動FAX,自動e-mail機能は共に、OS/400の最新機能を使っていますので、従来のiSeries
Siteの前提よりも新しいバージョンのOS(バージョン5以上)と、追加のライセンス・プログラムが必要となります。
B. 自動発注機能
連載第8回では、iSeries Site販売管理(ベース)では、あらかじめ登録した発注点在庫数を下回った商品は「発注勧告リスト」に出力され、発注担当者に発注を促すようになっていることを説明しました。iSeries Site販売管理(プレミア)ではこの機能を拡張し、発注点在庫を下回った商品の情報を、「発注勧告リスト」だけでなくデータベースにも出力します。発注勧告対象となった商品は、基本的には全て自動的に発注データとなるのですが、今回は発注しない商品や、今回だけ発注数量を変更するといったことも可能です。あとは、確定処理ボタンを押せば、あたかも発注入力を行ったかのように、自動的に発注データを生成します。さらに、前の項で説明したように、この自動生成された発注データに対しても、発注書を自動的にFAX送信したりe-mail送信したりできるのです。このように、発注担当者の判断で発注対象商品を選択するだけで、簡単に発注行為を行うことができるのです。
C. ファームバンキング入金処理・口座振替処理
iSeries Site販売管理(プレミア)では、入金業務の効率化のために、銀行とのオンライン・データ交換を行う、ファームバンキング入金処理機能と口座振替処理が追加されています。
ファームバンキング入金処理は、得意先からの入金データを銀行からオンラインで取得することにより、自動的に入金データを作成し、売掛金の消し込みを行います。同時に、個別消込(どの売上に対する入金かを個別に消し込む処理)対象と登録されている得意先に対しては、自動的に古い売上明細から自動的に消し込みを行うこともできます。
口座振替処理では、まず自社で入力した口座振替依頼データを銀行へオンラインで送信した後、銀行にて口座振替処理されたデータをまたオンラインで受信します。後はファームバンキング入金処理同様、受け取った口座振替データをもとに入金データの作成と売掛金の消し込みを自動的に行います。もちろん個別消し込みも自動的に行われます。
D. 修理品管理
iSeries Site販売管理(プレミア)生産財では、特に機械工具卸売業のお客様向けに修理品管理の機能を追加しています。
機械工具卸売業では、過去に出荷した商品の修理依頼を受け付け、メーカーに修理を依頼するサービスも行っています。修理依頼を受けた時は、まず修理品依頼入力を行って、得意先に対しては「修理品請書」、仕入先に対しては「修理品依頼書」を出力します。「修理品請書」は受注に対する注文確認書のようなものですので、もちろん、自動FAX、自動e-mail機能に対応しています。「修理品依頼書」も発注に対する発注書のようなものですが、修理品本体に添付してメーカーに修理依頼することが多いので、これは自動FAX、自動e-mail機能に対応していません。その後メーカーから修理完了品が届けられれば、それを得意先へ納品しますが、この時に直送入力を行うことにより、修理代の売上と仕入を同時に計上することができます。また、修理受付から修理完了までの間に得意先から問い合わせがあった時、修理品の状況は修理品状況照会により把握することができるようになっています。(画面4参照)

【画面4】
E. リベート管理
iSeries Site販売管理(プレミア)消費財では、支払先ごとに買掛リベートを自動計算する機能を追加しています。
具体的には、仕入先との商談で決定したリベート条件をマスター登録します。リベート条件としては、仕入先単位や仕入先商品群単位・仕入先商品単位に割戻率や割戻額が設定できます。後は設定したリベート条件をもとに、リベート金額を自動計算し「仕入割戻一覧表」が発行されますが、毎回必ずしも条件通りのリベート額になるとは限らないため、自動的に買掛金を消し込む処理までは行っていません。発行された「仕入割戻一覧表」を元に、経理担当者の方で実際のリベート金額を、ベース版で提供されている仕入値引入力や支払入力の値引金種で処理する手順を踏むようになっています。
F. その他の機能
iSeries Site販売管理(プレミア)では、いままで説明した機能の他にも新しい機能があります。例えば、新製品群などを発表後、複数の得意先から同じ内容で受注をいただいた時に、毎回同じ商品コードを入力することは非常に面倒です。しかし、あらかじめパターンマスターに商品コードを登録しておき、受注入力時にパターン番号を呼び出すだけで、画面に商品コードが展開される注文パターン受注入力を使えば効率的に受注入力ができます。また、受注残情報を帳票に出力する受注残管理表。過去の請求書発行内容を画面照会できる請求書照会。請求書発行前に請求内容をチェックする時に請求書のかがみ部分でチェックできる請求一覧表など、従来のベース版を強化・補完する機能が満載です。
以上、iSeries Site販売管理(プレミア)について説明しました。
次回は、iSeries Site生産管理(プレミア)について説明する予定です。
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(当連載のバックナンバーも掲載しています)
