その1.世界初!?128ビットビジネスアプリケーションLotus ドミノサーバー for IBM i
ドミノサーバー(Lotus Domino) 8.5.1 のIBM i 版は128ビットです。ご存知でしたか?商用アプリケーションとしてはおそらく世界初ではないでしょうか。残念ながら(?)現行のPower Systems ハードウェアは64ビットなので現在のハードウェア上では64ビットでの動作ですが、近い将来?128ビットプロセッサーが登場すれば、Dominoアプリケーションをそのまま128ビットで動作させることができるでしょう。20年以上前の設計段階から128ビット時代までを見通して開発されたOS/400 (IBM i)の卓越性に目を見張ります。
その2.今後はOSのリリースアップは不要? 新機能の新しい提供方法:テクノロジー・リフレッシュ
IBM i 7.1では、従来のモディフィケーション・レベルの更新に代わり、テクノロジー・リフレッシュ(TR)により新機能の提供を行います。すべてのOSリリースアップが不要になる、という訳ではありませんが、従来のOSリリースアップに相当する機能拡張の多くは今後このテクノロジー・リフレッシュとよばれるPTFグループの適用により実現される予定です。ユーザーはより簡単に新しい機能を既存システムで利用可能になります。テクノロジー・リフレッシュ1(TR1)は2010年9月に出荷開始されています。TR2以降についても順次提供予定です。TRによる機能拡張は多岐に渡りますが、例えば「新しい仮想化機能のサポート」があげられています。具体的にはPowerVMが提供する機能で従来はIBM i サポートのなかった機能がTRで機能拡張される、といったことが今後考えられます。
その3.5250接続クライアントのIPアドレスを取得するサンプルプログラム
IBM i に接続する5250画面セッション、プリンターセッション等のクライアントのIPアドレスを取得するためのコマンドです。以下はIBM i 7.1 の例です。IBM i 6.1 以前のバージョンではAPIのパラメーター等に違いがありますので、インフォセンターでご確認ください。

実行結果の例

- 第3パラメーター(&FOMAT_NAM)を変更することで別な *DEVタイプのIPアドレスも取得可能。*APPC, *BSC, *HOST, *TAP, *MLB など
- サンプルはIBM i 7.1 レベル前提です。他のOSバージョンではパラメーターの指定方法等に若干の差異がありますのでインフォセンターで確認してください。
その4.CLプログラムのサブルーチン
CLプログラムでのサブルーチンはIBM i 6.1でも利用可能です。

これ以外にもCLは多くの機能拡張がされており、簡易プログラム言語としては使い勝手がかなり向上しています。
その5.IBM i のよさはなんといっても「データベース」DB2 for i !
IBM i の最大のアドバンテージがデータベースDB2 for i (DB2/400)にあることは間違いないでしょう。
- マイクロコードレベルで実装されるデータベース。他のデータベース・ソフトウェアはすべてOS上のアプリケーションでしかありません。DB2 for i はSLS(シングル・レベル・ストレージ)とあいまってI/Oパフォーマンスが断然高速です。またデータベースの物理設計が不要、など運用、システム・マイグレーション時の負荷が他のデータベースと比較して非常に低い、と言う特徴もあります。
- OS/400 V5時代までのDB2 for i はサポートするSQL文が弱い、と言う弱点がありました。しかし今では最も業界標準SQLスタンダードに準拠したデータベースに成長しました。さらにIBM i 7.1ではXMLデータベース対応、Oracle互換のロックオプション(USE CURRENTLY COMMITTEDオプション)も利用可能となるなど、他のデータベースとの互換性、移行容易性も高まりました。
各データベースのISO/ANSI SQL スタンダード ― Core サポート

その他にもDB2 for i には多くのアドバンテージがあります。
- クラウド環境にも最適なデータベース:クラウドアプリケーションのキーはマルチテナンシーをいかに確保するか、ですが、DB2 for i はIBM i OSの堅牢なセキュリティと合わせ、データベース・スキーマ(ライブラリー)の分離だけでマルチテナンシーを実現できます。スキーマ間のデータベースコピー始め保守もOSコマンドだけで容易に可能です。スキーマ数の上限は実質上無制限であり、日本国内では1DBサーバー(POWER6 5コア)で1,000スキーマ以上(1,000ユーザー以上)をサービスしているユーザーもあります。
- DB2 for i のテーブル(物理ファイル)には最大で約43億レコードを格納できます。IA系サーバーのように小さなレコード数でテーブルを分離する必要はありません。またたとえPOWER7 1コアモデルでも億単位のレコードを実用的な処理速度でアクセスすることが可能です。
- このほかDB2 for i には様々なアドバンテージがあります。例えばSQLの最大処理時間を実行ユーザー毎制限することができます。この機能はサービスレベルの差別化や制御、システム全体の負荷の制御に応用できます。
- 自動的に取得、更新されるDB統計情報。OSが自動的にDB統計情報の更新を取得するので、ほとんどの場合、ユーザーが統計情報を再取得する必要はありません。
- OS(DBも、です)は128ビットポインターをサポートします。1995年頃、IBM i (OS/400)は48ビットプロセッサーから64ビットプロセッサーに移行しました。48ビットユーザーはシステム・フルバックアップやテーブルのバックアップをただ64ビットサーバーに復元するだけで、自動的に64ビットアドレッシングで使用できるようになりました。これはIBM i に組み込まれているTIMI(Technology Independent Machine Interface)が実現しています。将来の128ビットプロセッサーの登場時もおそらく同様なデータの復元だけで128ビットかができるでしょう。使い続ける楽しみもある、それがIBM i です。
- Webアプリケーション DBサーバーとしてのIBM i の事例
眠らないマーケットを支えるIBM System i5 (IBM System i5 導入事例―外国為替取引専門のFXプライム様)
その6.IBM i でのSSDの効果
IBM i はSLSテクノロジーとの相乗効果でSSDのパフォーマンスが非常に良好です。以下のベンチマークは日本でのテストケースでバッチ型アプリケーションでの実測値です。POWER7 1コア占有でHDD環境では最大15分ほどの処理時間ですので負荷的に大きなアプリケーションの例です。SSDを使用することで最大77%の処理時間短縮を記録しました。IBM i はHDDとSSDのオブジェクト配置をオートバランシングで最適化ができ、SSD単独使用よりもSSD+HDDの混在環境の方がよりパフォーマンスが向上する、というデータもありました。従来のHDDでは苦手とする、またキャッシュ処理でも性能向上が難しいランダムアクセス処理が多い場合など、IBM i + SSDのメリットが発揮されます。(すべてのアプリケーション、実行環境で下記のような結果を保証するものではありません。お客様アプリケーションやデータにより結果は変わります。)
| test case. No# | 1 | 2 | 3 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | Power 750(POWER7) x 1core | |||||
| Memory | 4GB | |||||
| Storage | HDD x 8 | SSD x 4 | SSDx4 + HDDx4 | |||
| time(hh:mm:ss) / rate | time(hh:mm:ss) / rate | time(hh:mm:ss) / rate | ||||
| sample PGM1 | 0:06:00 | 1 | 0:03:18 | 0.55 | 0:01:56 | 0.32 |
| sample PGM2 | 0:08:34 | 1 | 0:04:52 | 0.57 | 0:02:54 | 0.34 |
| sample PGM3 | 0:08:56 | 1 | 0:05:05 | 0.57 | 0:03:09 | 0.35 |
| sample PGM4 | 0:09:34 | 1 | 0:05:32 | 0.58 | 0:03:36 | 0.38 |
| sample PGM5 | 0:09:38 | 1 | 0:07:38 | 0.79 | 0:05:04 | 0.53 |
| sample PGM6 | 0:09:53 | 1 | 0:04:49 | 0.49 | 0:03:08 | 0.32 |
| sample PGM7 | 0:11:58 | 1 | 0:04:16 | 0.36 | 0:02:43 | 0.23 |
| sample PGM8 | 0:13:35 | 1 | 0:08:15 | 0.61 | 0:05:49 | 0.43 |
| sample PGM9 | 0:15:10 | 1 | 0:11:12 | 0.74 | 0:07:52 | 0.52 |
| 短縮率 | ― | 最大 -66% | 最大 -77% | |||
IBM、IBMロゴ、ibm.com、DB2、POWER6、POWER7、Power SystemsおよびPowerVMは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。