i5/OSV4R4から、ディスク装置の負荷を均等分散する機能が追加されました。これは、複数台のディスク装置に記録されている容量を均等に分散する機能であり、i5/OSのコマンドで実行できます。例として、5台のディスク装置が1つのASP(Auxiliary Storage Pool) として定義されているとします。実は、もともと3台のディスク装置で稼動していましたが、容量から見た使用率が70%を超えたので、2台のディスク装置を追加して合計5台になりました。2台のディスク 装置を追加したすぐ後に各々のディスク装置の使用率を見ると、3台は約70%で変わりはありません。また、追加の2台のディスク装置は一時的なファイル等が書き込まれただけなので使用率は 数%であったとします。i5/OSは、新たなオブジェクトをディスク装置に書き出す場合には、主にこの追加の2台のディスク装置に対して行いますが、既に以前からあった3台のディスク 装置に書き込まれているオブジェクトを自動的に、新たに追加した2台のディスク装置に移動することはしません。この様な場合従来は、均等になるように次の操作をしました。比較的大きなファイルをテープに保管し、その後そのファイルを削除し、そしてテープから5台のディスク装置に復元すると、結果的にファイルの内容は概ね均等に分散する場合もあります。
下記のi5/OS コマンド Start ASP Balance を実行することで、同様の作業が可能となります。
コマンド:STRASPBAL
ASP(ASPの番号) TYPE(*CAPACITY) TIMLMT(*NOMAXまたは1-9999分指定)
ディスク負荷バランシング機能

該当するASPの番号を指定し、TYPEとして*CAPACITYを記入し、この均等分散作業のために割り当ててもよい時間を分で指定します。*NOMAXを指定することは、均等分散作業の完了を要求していることに なります。また、例えばTIMLMT(60)と指定することは、60分だけこの均等分散作業に時間を割り当てることを意味します。60分以内で完了した場合はその時点で終了です。60分を経過しても完了しない場合は、その時点までで作業は終了します。この作業をさらに同一IPL内で別の時間に実施することも可能です。
移動が行われる最小単位は4KBのページですが、16MBのエクステントまで広がります。それがデータであろうがプログラムであろうが関係なく移動の対象となります。この様な機能がSystem i の運用のし易さをより向上させていま す。
