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SAPシステムを止めないための対策
さまざまな業務に導入されているSAPシステムは、まさに企業のインフラストラクチャーとなり、日々の企業活動を支えています。同時に、何らかの理由によってシステムが停止してしまう可能性は捨て切れません。突然のシステム停止による影響は、企業の生産性を著しく低下させるだけではなく、現在のようにネットワークで繋がっている取引企業やお客様にも混乱をきたします。
システム停止を引き起こす原因は、システム障害と災害等の外的要因の2つに分類されます。
| 1) | システムを構成するコンポーネントが原因となるシステム停止 |
| 2) | 自然災害などの外的要因によるシステム停止 |
コンポーネント障害を減らすためには、より信頼性が高く高可用性が発揮できるコンポーネントを選択し、同時にバックアップを準備することで対応します。
一方、外的要因が引き起こす障害回避のためには、地理的に外的要因の影響を受けない遠隔地での対策が必要となります。地震や台風などの自然災害から火災や停電などが原因の災害には、データバックアップだけではなくシステムのバックアップも有効な手段です。
実績のあるサーバーでシステムの可用性を向上
IBM System p™ は新規導入UNIX® サーバー5年連続ナンバー1の実績があり、SAPシステムの中核サーバーとしてSystem pをお選びいただいています。System pはメインフレームの技術を活用したハードウェアと、それを引き出すUNIXオペレーティングシステムであるAIX 5L™ から構築されます。この2つの組み合わせで実現される機能には、通常のECCやChipkill™ のようなエラー訂正に加えて、可能な限りサービスレベルを落とさずにシステムの障害に備える機能があります。
- 無数に搭載されたチェッカーからの情報をもとに障害を予知し、事前の対応を可能にするFirst Failure Data Capture(FFDC)
- 障害の予兆のあるコンポーネントをシステムを止めずに切り離して、システム稼働を継続
- 予備プロセッサーを搭載している場合、切り離したコンポーネントに相当する資源を自動追加
サーバー単位でカバーできない障害への備えとして、サーバーを2台以上で構成するクラスタリング技術があります。IBM High Availability Cluster Multiprocessing(HACMP™ )は、重要なビジネス・アプリケーションを障害から保護するのに役立ちます。何百ものシステムイベントに対応するように構成でき、これらの条件を監視し、検出し、対処して、予期せぬ偶発的な問題の発生時にサービスの可用性を維持します。
影響が広範囲におよぶ災害への対策
外的要因による広範囲な災害への対応は、遠隔地での対策を施す必要があります。どのレベルの災害対策が必要なのかは、それぞれの業務の重要度や確保すべきサービスレベルに依存します。対策レベルを考える際に参考となるのは、1992年に米国Share Groupで制定された災害対策モデルです。企業の重要なシステムを担っているSAPシステムは、すくなくともレベル5以上の対策が必要であると考えられます。
| 災害対策レベル | 現在のシステム構成 | 現状での災害時の対応 |
|---|---|---|
| レベル0 No Offsite Data |
災害対策用の遠隔地保管データは存在しない。 |
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| レベル1 Pickup Track Access Method |
遠隔地にデータを保管。一般的にはテープにデータを入れて陸送。 |
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| レベル2 PTAM + Hot Site |
PTAMに加え、遠隔地に復旧用のサイトを保持。 |
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| レベル3 Electronic Vaulting |
レベル2に加え、一部重要なデータをネットワークにより伝送。その他のデータはPTAMにて陸送。 |
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| レベル4 Point-in-Time Copies |
ある瞬間の静止状態のデータを遠隔地へ保管。ディスクやテープの遠隔コピー機能を活用。 |
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| レベル5(推奨) Transaction integrity |
本番システムと復旧用システムを持つ、データの二重化を行う(非同期)。 |
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| レベル6(推奨) Zero or Little Data Loss |
ローカルと遠隔地でデータを常時二重コピーで保持(同期)。 |
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| レベル7 Highly automated, Business integrated solution |
遠隔地システムとローカル・システムが単一システム・イメージで稼働。お互いにデータを二重コピーで保持し、被災時は自動切換え。 |
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レベル5の対策例
データのみを非同期で二重化しておく方法には、代表的なデータベースが備えるログ配布システム(非同期)と、ストレージのコピー機能(非同期)があります。
- IBM DB2® HADR
(High Availability Disaster Recovery)
- Oracle Data Guard
- IBM System Storage
4000/6000/8000 シリーズのグローバルミラー機能
- データペース機能による災害対策システム
レベル6の対策例
サーバーの自動切換えを行うシステムと、データベースのコピー機能(同期)やストレージのコピー機能(同期)の連携にて対応可能
【システムの自動切換え】
- IBM HACMP / XD
(UNIX/Linuxサーバー:System p)
- GDPS
(メインフレーム:System z)
+
【データのコピー(同期)】
- IBM DB2 HADR
(High Availability Disaster Recovery)
- Oracle Data Guard
- IBM System Storage
4000/6000/8000シリーズのメトロミラー機能
IBM、IBMロゴ、AIX 5L、Chipkill、DB2、HACMP、System pはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
