
データ共用という用語は、複数のホスト・サーバーから共通のデータにアクセスすることを表します。データ共用は、同機種プラットフォーム間の場合(ホモジニアス)と異機種プラットフォーム間(ヘテロジニアス)の場合とでは、複雑さとデータ・アクセシビリティーが異なります。ある程度の共用は、SAN環境がなくてもすでに実現されていますが、あまり価値があるとはいえません。これに対してSANインフラストラクチャー環境では、オープン系システムでデータまたはストレージが共用できるのです。また、SANはデータ共用の可能性をさらに広げます。データ共用について、次の3つの考え方があります。
- ストレージの共用:
2つ以上の同機種または異機種プラットフォームが、同じストレージを共用します。その容量は物理パーティションに分割され、接続されている各ホストはそれぞれに割り振られたストレージ・ユニットにだけアクセスすることができます。ストレージは、各プラットフォームに直接接続するのが一般的です。 - データ・コピーによる共用:
各ホスト・サーバー専用のデータコピーを作成することによって、異なるプラットフォームから共通データにアクセスできるようにする方法です。一般に、コピーされたデータは、それにアクセスするプラットフォームに適したフォーマットに変換する必要があります。 - 真のデータ共用:
同じストレージ・サブシステムに接続された複数のホスト・サーバーが、1つのデータ・コピーを共用します。データの保全性のために、ホストのオペレーティング・システムは、ロックや直列化プロトコルといった共用アクセス機能が必要不可欠です。同機種サーバーが複数ある場合は、このタイプの共用がすでに利用可能になっています。SANの目標は、異機種サーバー間で1つのコピー・データ共用を実現することです。
