万全ですか、バックアップ・システム?
e-ビジネスの普及につれ、企業内のデータ量は爆発的に増え続けています。
サーバーや周辺機器などのハードウェアの高度化はもちろん、電子商取引やデータ・マイニングといった重要な業務の増加、そして膨大なユーザーを抱えるグループウェアやEメール等のオフィス・プログラムの存在が、ディスク・スペースに多大な負荷を与えているのです。しかもネットワーク時代を迎え、ハッカーやウィルスのシステム侵入など、不慮のシステム・クラッシュにも注意を怠ることはできません。
「テープ・バックアップ・ソリューション」は、そうした万一の喪失・崩壊から企業データを守るための確実、かつ手軽な手段であり、その最新のテクノロジーが、ここにご紹介する『LTO™(Linear Tape-Open™)』です。
LTO(Linear Tape-Open)とは?
LTO(Linear Tape-Open)は、世界のストレージ・リーディング企業である3社(IBM、HP、Seagate)がリーダーシップを取って開発した次世代テープ・テクノロジーの新規格です。IBMがこれまでに培ってきた技術などを統合して、容量、パフォーマンスはもちろん、信頼性などの面でも飛躍的に性能が向上。高いデータ完全性を維持しつつ、既存のテープ・システムを越える、次世代のテープ・ストレージ製品の開発が可能です。
LTOのフォーマットはUltrium(TM)とAccelis(TM)の2種類が発表されており、このうちUltriumフォーマットは、カートリッジ・テープ1巻に200GB(圧縮時)の大容量データを保管し、30MB/秒(圧縮時)のデータ転送速度を実現します。
Ultriumフォーマット
オープン環境においてコスト・パフォーマンスの高いストレージ・ソリューションを提供します。カートリッジ容量は200GB(圧縮時、非圧縮時は100GB)、データ転送速度は30MB/秒(圧縮時、非圧縮時は15MB/秒)を実現し、大容量データのバックアップやアーカイブに適しています。大容量、高パフォーマンスを誇るUltriumフォーマットは、4世代にわたるロードマップが提供されており、世代ごとに容量、パフォーマンスを倍に拡張していく計画となっています※。また、Ultriumフォーマットは厳重なテスト・プロセスを経てライセンス供与を行っており、これまでに多数のストレージおよびメディア提供企業とライセンス契約を締結しています。
※ 正式な製品化は、IBMおよび各メーカーの今後の技術上・経営上の判断により最終決定されるものであることをご了承ください。
Ultriumフォーマットの特徴と利点
- マルチプラットフォーム対応
- 4世代にわたるロードマップの提供
- 厳重な検証テストに基づくライセンス供与
- ライセンス契約に基づいた複数メーカーの市場参入による製品の充実
Ultriumのテクノロジー・ロードマップ
| 世代 | 第1世代 | 第2世代 | 第3世代 | 第4世代 | |||||
| 容量 (非圧縮時) |
100GB | 200GB | 400GB | 800GB | |||||
| 転送速度 (非圧縮時) |
10~20MB/秒 | 20~40MB/秒 | 40~80MB/秒 | 80~160MB/秒 | |||||
| メディア | Metal Particle | Metal Particle | Metal Particle | Thin Film |
※ この表は、前述の3社により公表された展望に基づき作成されたもので、あくまで目標値であることをご了承ください。
LTOテクノロジー
LTOには、IBMが長年にわたって培ってきた多くのテープ・テクノロジーが採用されています。
リニア記録方式
Ultriumフォーマットではリニア記録方式を採用し、1/2インチ・テープに384トラックでデータを記録。384トラックは4つのデータ・バンド(96トラック)に分かれています。データは、BOT(Beginning Of Tape)からEOT(End Of Tape)へ8トラックで書き込まれ、EOTに到達すると次のトラック上をEOTからBOTへと書き込まれます。この動作を繰り返し行います。データ書き込み時はライト・チェックが行われます。
サーボ・トラック
IBMで25年の実績を持つサーボ機構※を搭載しています。テープ上の、事前に記録されたサーボ・トラックによって、ヘッドの位置をテープ上の正しい位置にコントロールしています。
※フィードバックを使用してエレメントの物理的位置を制御する自動装置
ECC(エラー訂正コード)
データを保全するために拡張ECCを使用しています。トラックをまたがるエラーを自動的に訂正し、また、一つのトラック全体が失われた場合でもデータ消失を防げます。
カートリッジ・メモリー
4KBのメモリー・チップを搭載しています。メモリー・チップには、データの位置情報やメディアのエラー情報などが保管されています。
MR(Magnetoresistive)ヘッド
ハードディスクでも使用され、面記録密度の高さで定評のある、IBMでは3世代目のMRヘッドを採用しています。
IBMのLTO製品について
IBMのLTO製品は、フルハイトのシングル・ドライブ装置に加え、ハーフハイトのシングル・ドライブ装置、テープ・オートローダーなど、幅広い製品ラインアップを構成。特に、エントリー・レベルのサーバーでもLTO製品が利用できる、ハーフハイトの装置を擁している点が、IBMのLTO製品ラインアップの特長です。
従来、ハーフハイト・サイズのテープ装置としてはDDS-4や8mmが一般的でしたが、近年のHDDの大容量化にともない、これらの製品では容量的に不十分である場合も発生するようになってきました。その点、ハーフハイトで最大200GBまで対応できる製品がラインアップされることで、エントリー・サーバーからエンタープライズ・サーバーまで共通のテープ・メディアが利用可能となり、企業内の異なるサーバー間でのデータ・バックアップ体制の効率化、簡素化が図れるようになるというわけです。
さらに、ロードマップにもあるように、LTOのUltriumフォーマットは、今後、倍々と容量/パフォーマンスを拡張していく計画であり、製品間のタテのスケーラビリティーに加え、将来はヨコのスケーラビリティーも実現。IBMのLTO製品ラインアップは、このタテ・ヨコのスケーラビリティーに、的確に対応していく予定です。
- IBMは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
- LTO、Linear Tape-Open、は米国におけるHewlett-Packerd Company、IBM Corporation、SeagateTechnology,Inc.の商標。
