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株式会社イー・カムトゥルー様

Linux + xSeriesにより短期間、少ワークロードでサービス・イン。稼働後の運用も省力化

株式会社イー・カムトゥルー様では2001年より、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダー)事業にて企業情報共有化システム「Win-Board」の提供を開始。オープン・ソースを利用することで開発コストを削減し、低価格のサービスでありながらも、確実に利益を上げてきた。
近年、この「Win-Board」を導入される企業が急速に増加。次の課題として、お申込みからサービス・インまでの早期導入や、導入先企業が増えても質の高い運用サービスをご提供し続けること、などが浮上してきた。同社では、運用要員を増やすのではなくシステムのTCOを削減することにより、その課題の実現に成功。その成功要因がLinux + xSeriesの選択だった。

株式会社イー・カムトゥルー

迅速なサービスの展開、サービス・レベルの維持が課題

売上・業績の向上を目的とする上で、社員のスキルアップや、モチベーションアップのための情報共有化は、企業各社にとっての大きな課題といえる。この点で、現在もっとも注目されている経営手法のひとつ、「ナレッジマネジメント」を実現するツールが、イー・カムトゥルーが提供する「Win-Board」だ。単なるグループウェアの領域を超えて、知識経営を実現する上で強力な武器となる「Win-Board」の特長は、以下の通りだ。

Win-Boardの特長

グループウェアを超えた 勝ち組向けの情報共有化システム


Win-Board ロゴ

WEBベースで社内情報を共有化


この「Win-Board」の開発においては、低コストかつメンテンンス性が良いことを目標として、開発当初よりLinuxとOSS(Open Source Software)を採用した、とのこと。
開発当初の経緯について、イー・カムトゥルーのネットワークソリューション部 部長、佐藤氏は以下のように振り返る。
「データベースにはPostgreSQL、WebサーバーにはApacheを採用し、「Win-Board」のアプリケーション開発はJavaで実施しました。このようなOSSの採用により少人数の技術者で迅速にサービスを開始することが可能となりました。これにより、低コストかつメンテンンス性が良いだけでなく、特定のメーカーのOSではないLinuxのため、メーカーへの依存が無く、最適のプラットフォームを自社で選定できるというメリットも享受できました」

ところが近年、「Win-Board」導入ユーザーの増加に伴い、2つの大きな課題が浮上してきた。

ひとつは、「Win-Board」の導入を決めたお客様は、決定から実際のサービス開始まで、非常に短期間での開始を望んでおり、導入・運用の要員数を増やせば、その希望に対応することは困難ではないが、その分ITコストが大きくなり、採算性において問題が発生する、ということ。
もうひとつは、当初は数社に対するサービスで開始した「Win-Board」だが、導入ユーザーが増加するにつれて、冗長性の確保、監視体制、データバックアップ等について相当な負荷がかかり、マンパワーを要するようになってきた、ということ。この点についても、IT要員数を増やさずに、サービス・レベルの維持・向上を目指すことが、イー・カムトゥルーにとっての大きな課題となって現れてきた。

Win-Board発展の経緯
Win-Board発展の経緯のグラフ

操作性、信頼性の高いIBM Directorに注目

短期間でのサービス開始と多くの導入先へのサービス・レベルの維持という課題に取り組むにあたり、さらに、サーバー機器がiDCのマシン・ルームに設置されているため、管理者が離れた場所で勤務しているという問題があった。またiDCは、入退出のセキュリティーが配慮されている安全性がある反面、管理者にとっては入退出の煩雑さもあった。
「そこで、課題を解決し、システムのリモート管理・監視も行いたい、という必要性から、以下のような要件を定義し、IAサーバーにおいて、その条件を満たすソリューションを備えたメーカーのサーバーを選定することとなりました」(佐藤氏)

要件

サービス・レベル維持のための運用管理・監視



短期間導入



共通


今回、上記要件の「サービス・レベル維持のための運用管理・監視」を満たすにあたり、イー・カムトゥルーが注目したのが、IBMのIBM Directorだ。IBM DirectorはIBM xSeriesに添付されているシステム管理ソフトウェアで、ASPにおいて管理すべきレイヤーをネットワーク、ハードウェア、OS、ソフトウェア、アプリケーションと定義した場合、IBM DirectorではハードウェアとOSを管理する。

IBM Directorの機能は運用管理・監視の他、インベントリー管理、キャパシティー管理、またオートノミック・コンピューティングを支える機能のひとつである、ソフトウェアの不安定要素を検知し、自動的にソフトウェアの再起動を行う「ソフトウェア・レジュベネーション」等、いくつかの機能があるが、今回はその内の、リモート制御、リソース・モニター、イベント管理、プロセス管理の機能が使用されている。

また、IBM DirectorはOSが起動されてから機能するソフトウェアなので、今回のリモート電源ON/OFFに関しては、IBM Directorとは別に「リモート管理アダプター」を使用。xSeriesでは、サーバー・システムのプロセッサーとは別に、独立して稼働するシステム管理用のプロセッサーを全モデルに搭載しているが、そのシステム管理プロセッサーと連動して稼働するPCIアダプターが「リモート管理アダプター」だ。
「リモート管理アダプター」は、電源も、サーバー本体とは別の独立した電源を有しているため、ネットワーク経由で「リモート管理アダプター」から、サーバーのリモート電源ON/OFFが可能となっている。
このリモート管理・監視は、iDCから離れたオフィスの1台のPC上から、導入したサーバーすべてに対して操作が可能。さらに、万一の障害発生時には、iDC内に設置してある自社のメール・サーバー経由で運用担当者の携帯電話に障害通知を送る仕組みも構築されている。

「また、IBM Directorおよび「リモート管理アダプター」がLinux環境に対応していたことも、選定の大きな要因でした」(佐藤氏)
短期間導入の点については、“事前構成ファイルを元に新しいLinuxを自動的に導入する”という、よく使われるKickStartの手法ではPostgreSQLのパッチの再適用等の作業が発生するため、今回は新たな手法で対応。バックアップ・ツールであるNetVaultを使用することにより、システムのイメージごと、新しく導入するサーバーに反映させる「テンプレート・イメージ・バックアップ」を開発した。これにより、かなりの短期間で新規導入先のサーバー環境を構築することができるようになった。
「これらのインフラ構築に関しては初めて試みでしたが、Linuxでの実績が豊富なIBMの導入支援サービスを利用することにより、1週間弱という短期間で、インフラ構築が実現できました」(佐藤氏)

ブレード・サーバーの導入なども視野に、サービスの充実・発展を計画

「今後の予定・計画としては、今回、ユーザーの増加にも迅速に対応できる準備が整いましたので、まずは「Win-Board」導入ユーザーの増加を図っていきたいですね。
また、現在、サービスは1Uのサーバーで提供しており、この1Uサーバー xSeries 335も「ケーブル・チェーン・テクノロジー」により、サーバー背面のコンソール・ケーブルをディジー・チェーン接続することで、ケーブリングの簡素化を実現しているのですが、単位面積あたりの高密度を要求されるiDCにおいては、将来は、ブレード型のサーバーの利用や、統合されたサーバーでの運用を図っていきたいと考えています」(佐藤氏)
この点についても採用しているOSがLinuxであるため、コンパクトなブレード型サーバーながら強力な処理能力を有するIBM BladeCenterや、信頼性・安定性において強固なメインフレームである、Linuxに対応したIBM zSeriesなどを、増設・移設の対象として考えているとのことだ。

各Win-Boardユーザーとマシンルーム、リモート・オフィスの仕組み図
システム構成
ハードウェア ユーザーごとの本番機 テスト・開発機 IBM Directorサーバー&バックアップ・サーバー
xSeries 335×10 xSeries 335×2 xSeries 345×1
OS RedHat Linux 7.3 RedHat Linux 7.3 Windows 2000 Server
ソフトウェア PostgreSQL、Apache、NetVault、IBM Director

IBM、IBMロゴ、ibm.com、BladeCenter、xSeries、zSeriesは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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