製品の概要とハイライト
z/VM V5.3では、スケーラビリティーとセキュリティー機能が改善されバーチャライゼーション(仮想化)技術も向上し、IBM System z10、System z9およびzSeriesサーバー上で増え続けるワークロードへの対応が容易で、より堅牢なデザインになっています。
z/VM V5.3で提供される主な機能は次のとおりです。
- メモリー利用の改善によるストレージ制約緩和
- zAAPおよびzIIP専用プロセッサーをシミュレートするz/OSテスト環境など、ゲスト・サポート拡張
- 新しいLDAPサーバーおよびRACF機能とパスワード・フレーズのサポートで拡張される包括的セキュリティー機能
- RSCS FL530 (IPLA、有料オプション・フィーチャー) 提供
- 仮想ネットワーク利用の改善
- IBM System Storage テープ製品のさらなる活用 および SAN ボリューム・コントローラー ストレージ・エンジン 2145 のサポート
- Linuxおよびその他の仮想イメージの管理強化
- 仮想スイッチ(VSWITCH) におけるIEEE 802.3ad リンク・アグリゲーション機能サポート
- ハードウェア管理コンソール(HMC)経由での z/VMゲストのシステム管理
z/VM V5.3では、スケーラビリティーを改善して円滑な成長を促進するために、サポートされる論理区画(LPAR)のサイズが引き上げられました。 1つのz/VM区画で以前のリリースの2倍に相当する最大256GBの実ストレージと、対旧リリース比 33%増に相当する最大32プロセッサー装置(PU)がサポートされるようになりました。以下のようなPUを含むことができます。
- CP (Central Processor:中央処理装置)
- zAAP (System z Application Assist Processor: Javaアプリケーション専用プロセッサー)
- zIIP (System z9 and System z10 Integrated Information Processor:データベース処理専用プロセッサー)
- IFL (Integrated Facility for Linux:Linux処理機構 )
また、z10 EC、z9 EC、z9 BC上では、CMMA(Collaborative Memory Management Assist)がサポートされ、これにより、z/VM V5.3およびLinux on System zが連携してメモリーの使用と管理を最適化します。
z/VM V5.3ではセキュリティー機能に焦点を当てており、LDAPサーバーおよびクライアント・サービスが追加され、z/VM上の包括的セキュリティー・ソリューションが強化されます。 さらに、z/VMで新しいRACF機能を介したパスワード・フレーズの使用、IBM System Storage TS1120テープ・ドライブのドライブ・ベース・データ暗号化機能を活用したデータ保護、および、セキュリティー機能を拡充したTCP/IPセッションがサポートされます。
また、最先端の仮想化技術をさらに拡張し、zAAPおよびzIIPのゲスト・サポート、MIDAW (Modified Indirect Data Address Word) 機能、およびASCIIコンソール機能が提供されます。 仮想ネットワークの管理しやすさ、信頼性、および使いやすさも改善されています。
z/VMハイパーバイザーは、極めて高い可用性やセキュリティー、さらに運用しやすさを実現しながらアプリケーションとデータを統合することにより、メインフレーム技術のビジネス価値を全社的に行き渡らせることができます。 z/VMのメインフレーム仮想化技術により、数百から数千のLinuxサーバーを、z/OSのような他のSystem zオペレーティングシステムとともに単一メインフレーム上で実行したり、Linux単独の大規模な専用エンタープライズ・サーバー・ソリューションとして実行したりすることができます。 また、z/VM V5.3ではz/OS、z/VSE、およびz/TPFなどLinux以外のワークロードをホストでき、生産性向上にも貢献します。
z/VMの最新情報については、z/VM Webサイト(US) を参照してください。
