オンデマンドビジネスを支えるテクノロジー「いつでもON」について説明いたします。
いつでもON-連続可用性の追求
従来、多くのコンピューターにおいては故障などによる計画外停止の回避を目標としてきました。z9 ECの「可用性」の概念では、構成変更や保守などのための計画内停止によるアプリケーション中断も、回避すべき中断と見なされます。
- Enhanced Book Availability機能により適切なプランニングと構成があれば、複数のプロセッサー・ブックで構成されたサーバーにおいて、万一のPU障害時にも稼働を継続するだけではなく、さらに故障したプロセッサー・ブックの取り外し、修理後の再装着も無停止で行なうことも可能です。障害が起きたMCM上のPUで行なわれていた処理は、他のプロセッサー・ブックのMCM上の未使用のPUが立ち上がり、自動的に引き継ぎます。さらにz9 ECで新たに採用されたRedundant I/O Interconnectにより、プロセッサー・ブックを取り外している間も、残ったブックから入出力リソースへの接続性を維持します。
- 入出力関連の可用性の強化には、ESCON®とFICON®の光ファイバー・ケーブル関連の問題切り分け支援や、FICONリンクのインシデント・レポート作成の機能の拡張なども含まれます。
- Internal Coupling Facility(ICF)は、他のSystem z9およびzSeries®と組み合わせてご使用いただけます。
オンデマンドビジネスを支える先進テクノロジー
System z9は、ビジネスの状況の変化に合わせてコンピューティング・リソースが必要になったとき、即提供できる先進のオンデマンド機能を搭載しています。キャパシティー・オンデマンドは、お客様のオンデマンドビジネスを支え、同時に効率的な運用コストを実現します。
- CIU(Customer Initiated Upgrade)を使用すると、ある範囲内であればお客様自身の操作によりCP、IFL、zAAP、zIIP、ICFを無停止で追加できます。お客様に行っていただくのは、事前に決められた条件に従ってインターネット経由でIBMにアクセスし、必要に応じてアップグレードのマイクロコードをダウンロードすることだけです。
- On/Off CoD(On/Off Capacity on Demand)機能は、お客様自身の操作で未使用のシステム資源を一時的に有効にして、ビジネス・サイクルによるピーク需要や予想外のスパイク需要に対応し、その後また元に戻せるようになっています。つまり、高い柔軟性が得られるように設計されているのです。これによりお客様は、キャパシティー・ニーズの変化に対応しながら、コストも抑えることができます。
- CBU(Capacity BackUp)機能により、地震などの予測できない緊急事態のためにお客様の本番システムの処理能力が失われたときに、予め指定されたバックアップ・システムの処理能力を一時的に増強させることができます。z9 ECの機能強化によりCPに加えてIFL、ICF、zAAP、zIIPのCBUが利用可能となっています。
- CUoD(Capacity Upgrade On Demand)機能により、プロセッサー、CP、IFL、ICF、zAAP、zIIP間でのPUタイプの変更、チャネル、OSAなどの追加を無停止で行うことができます。System z9ではプロセッサーの標準機能としてご提供しており、Enhanced Book Availabilityを使用したメモリー・アップグレードが新たに可能になっています。

使用量に応じた柔軟な料金体系
z9 ECとz/OS®の組み合わせでワークロード使用料金(WLC: Workload License Charges)をご利用になれば、コンピューティング・コストを削減できます。
また、IBM System z新アプリケーション環境月額料金(zNALC料金:System z New Application License Chargesは、その前提アプリケーションが稼働するLPARで使用し、特別な使用料金でz/OSをご利用いただけます。WLC料金と同様に、zNALCもサブキャパシティーを選択することができます。
- WLCサブキャパシティーの料金方式では、ソフトウェア料金はWLC対象ソフトウェア製品が稼働するLPARの使用率に基づいて算定されます。この値は、WLCソフトウェア製品が実行されるLPARの4時間の使用率を計測し、その経過平均の最大値によって計算されます。
- WLCは細かいレベルでのソフトウェア成長にも対応しているため、ソフトウェアのコストを管理しながら、設置済みハードウェアのキャパシティーをソフトウェア料金から切り離すことができます。またzAAP、IFL、ICFを追加しても、z9 ECのソフトウェアのモデル番号は変わりませんので、ソフトウェア料金に影響は与えません。

