フォトリソグラフィー処理によってチップ上で回路パターンを描画しますが、これは印刷業界で用いられる処理より何百万倍も精度の高い処理です。こうした処理は、病院の手術室より何千倍も清浄な「クリーンルーム」において、コンピューター制御のロボット装置によって行われます。ウェーハーを手で触ることなどは絶対に許されません。作業員は、頭からつま先まで全身を「クリーンスーツ」で覆っています。空気は常時フィルターを通して循環させて、ダストレベルを絶対的な最低値に保っています。
温度、気圧、湿度は、今まで聞いたことのないような厳しい環境条件の下で管理しています。これも、極小の回路(高度なIBMテクノロジーではポリオウィルスをやや上回る大きさしかない)を保護するためです。タバコの煙の微粒子がたった一つでも半導体の「クリーンルーム」に侵入するだけで、一つのチップが完全に破壊されてしまうこともありうるのです。最新の製造ラインは人の手に触れないように自動で装置間を移動するようになっています。
